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6話 ページ8
いつもなら3時くらいに来てくれるあの子だけど、今日は4時半くらいに来た。
「こんにちは!」
『こんにちは。今日は遅かったね』
「アバズレさんに会いに行ってたの」
『友達?』
「ええ、とっても素敵な人なの」
「今日はね、文さんに聞きたいことがあるの」
「幸せとは何か、って聞かれたら文さんはなんて答える?」
『幸せ………今は、君と話せることかな』
そういうとあの子は嬉しそうに笑った
「ずっと考えてるんだけど、中々いい答えが見つからないのよ。人生とは凍ったクーリーッシュみたいね」
『…?』
「早く食べたいのに、なかなか中身が出てくれないのよ」
『…確かに、その通りだね』
それからいつものようにお話をする。アバズレさんのことや、新しい本のことについて
「あっそろそろ帰る時間だわ。幸せが何かわかったら教えてくれないかしら?」
『もちろん。考えておくよ』
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作者名:文 | 作成日時:2022年5月14日 14時