✣ ページ8
『………なんだろ…
毎日飽きずにすごいなぁて思うし、
もちろんビックリもするし、
何したいのか分かんないし…困るし…』
うわぁ、仙道さんがこれ聞いたら、
流石に落ち込みはるわ…
どないしよ…。
『……でも、それは…
ちょっと前までの話…。苦笑』
彦一「、え…？」
『何したいのかは、分かんないままだけど
“毎日一緒に過ごす人”って考えたら
とうあとらんは
もちろんなんだけど、
そこに先輩の顔も浮かぶってことはさ、
来なくなったら
来なくなったで、
……なんか…
…訳わかんない感情になるかも。笑』
伝えるのは自由だけど、
誇張はしないでね？
と少し恥ずかしそうに言う佐藤さん
………こら、ほんっまに……
要チェックやで…。
・
仙道「彦一」
彦一「あ、お疲れ様です！」
仙道「どうだった？？」
彦一「……あ、はい！無事聞けました…！」
仙道「なんだよ、その間は。笑笑」
彦一「いやぁ…その部分だけちぎって渡しましょうか？」
アップのランニング中に、
隣に来はったんでそう問いかけると
見たことないくらいの笑顔で、
頼むよ
と一言残し、
また前方へと戻って行った
彦一「これです…殴り書き状態ですけど…。」
仙道「おう、サンキューな。」
休憩中に、質疑応答の様子を写した紙を渡し、
気になっていたことを尋ねてみた
彦一「………仙道さん、もしかして…？」
仙道「ん〜？……あぁ………惚れるなよ？」
そう言った仙道さんは、
試合中にも引けを取らないほど
キラキラした表情をしていた
そして、
最後の部分を目にした仙道さんは
仙道「………ふ……こりゃあ、まいったなぁ…。」
目を細め、頬をポリポリと掻いて
優しく微笑んだ
彦一「あ、Aちゃん、
話の中で先輩って言うてはりましたよ！」
仙道「……………今、なんて？」
彦一「え…いや、だから…
先輩って言うてはったんです…。」
仙道「誰が？」
………あれ、仙道さん何か…
…怖いんやけど…。
彦一「A、ちゃんです…。」
仙道「……………彦一、30周 走ってこい。」
彦一「えええええええ！？！？！？！？」
仙道「……あーいや、偵察の礼も含めて20周でいい。」
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作者名：s_m_
| 作成日時：2022年4月13日 1時
