仙道さんは、最強の女に夢中です。 (ページ48)

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✣ ページ48

仙道「ふぅ〜。」

彦一「お疲れ様です！えらい気合い入ってますね？」

仙道「ははっ、そーか？」

彦一「越野さんもびっくりしてはりましたよ！」

壁に寄り掛かりながらしゃがんでいると、

彦一にそんなことを言われ

思わず笑ってしまった

すると、何かを思い出したように

すみません！失礼します！

と元気よく走って行った彦一

何となくその姿を目で追うと、

扉を開けた彦一が

誰かと会話しているのが見えた

仙道「、……うそ…。」

…チラッと、見えた気がする

立ち上がって、

その方へと足を進めると

徐々に、確信へと変わった

俺の気持ち知ってるはずの彦一もだが、

Aちゃんは、

誰にでもニコニコし過ぎだよ。

彦一がいなくなったタイミングで

すかさず声を掛けると

彼女は驚いた顔をしていて、

やっぱり気付いてなかったかと落ち込むが

少し緊張気味で袋を差し出した姿に、

そのモヤモヤも吹っ飛んだ

『……休憩、しなくて良いんですか？』

仙道「、んっ？…あー…うん、サボるの上手いから。笑」

久しぶりに喰らう上目遣いは

効果抜群で、

思わずしどろもどろになってしまう

仙道「久しぶりだね。」

『…1週間ですよ？』

仙道「1週間だよ？…ほんとに、寂しかった…。」

『あー…はぃ……？//』

案の定、

ノーダメージだと言わんばかりに

ケロッとしている姿に

ついつい本音が漏れていた

らん「そんな態度ですけど先輩に会いたがってましたー！！」

仙道「えっ！？//」

『、ちがっ…！！//』

俺が声を掛けた瞬間に、

見事なダッシュを披露した2人は

廊下の角から覗き込んでおり

とてつもない爆弾を投下した

仙道「………部活中で良かった。」

『、……え…？』

仙道「でないと俺、何してたか分かんない。苦笑」

『何言ってるんですかっ！//』

魚住「仙道！そろそろ始めるぞ！」

仙道「ぁ、はい！…じゃあ、また…。

顔見れて良かった。」

『……A、も…顔見れて良かったです。』

頑張ってください

そう言い残し去って行く姿から目が離せなかった

越野「、付き合い始めた感じ？」

仙道「……んふふ、そう見える？//」

越野「デレデレすんなっ！！！」