仙道さんは、最強の女に夢中です。 (ページ36)

今日:28 hit、昨日:5 hit、合計:72,911 hit

✣ ページ36

仙道「試合、どうだった？」

『……面白かったです。』

仙道「そっかそっか。…1番印象に残ったのは？」

『…んー………』

なかなか目を合わせてはくれないけど、

試合は本当に面白かったようで

足をぶらぶらさせながら

思い出すように考え込む姿は、

抱きしめたくなるくらい

可愛かった

『……うん、桜木花道。』

仙道「ぇ…えぇ……？」

・

・

『…でも…

いっちばん…

カッコよかったのは、

仙道、さん…です。』

ポケットに手を突っ込み、

完全に肩を落としていると

耳を疑う言葉が、聞こえてきた

仙道「…今、なんて…？」

『………仙道…さん、が1番…カッコよかった…。』

仙道「……桜木は…？」

『1番印象に残った人は？って言うから…。笑』

…あー、完璧にやられた…。

こういう時だけ、

ちゃんと目を見て…

でもちょっとニヤニヤしながら言っちゃうの

ほんとに、

ズルいんだよなぁ…。

仙道「……そんなカッコよかった先輩にさ、

ご褒美ちょうだい？」

『ぇ……、名前呼びしてますよ…？』

仙道「ん〜だってAちゃん、

試合中に呼んじゃったし？笑」

『いやあれは…！//』

おぉ、焦ってる…

初めて見たな〜。

夕日が射し込む、体育館

白いトレーナーはオレンジに染まり

Aちゃんの顔や、耳は

オレンジというより

赤色に染まっていた

仙道「だから〜…それプラスで。笑

……だめ…？」

『………何すればいいんですか…？』

・

仙道「お昼一緒に食べたいのと、

あと…

L○NE、教えて？？」

『え、1つじゃないの？』

ポケットに手を突っ込みながら

そんなことを言った仙道さんは、

なにが楽しいのか、ニコニコしていた

仙道「俺わがままだから。笑」

『……………分かりました…。苦笑』

仙道「ほんとに？いいの！？」

『はい…。苦笑』

やった〜！と

試合中にも見せなかった笑顔で

よろこぶ姿は、

まるで子どもみたいで

そして何より、

白いシャツが夕日に染まって

きれいだった

仙道「………毎日連絡する！

いや〜、試合頑張ってよかった…。」

『そんなにですか…？笑』

仙道「うん、Aちゃんは俺の原動力だから。」