仙道さんは、最強の女に夢中です。 (ページ27)

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ついに登場天才秘密兵器！！ページ27

その時、湘北ベンチが慌ただしくなった

それまで置物のように座っていた

おじいちゃんが、

赤い人に何かを告げた

それに対し赤い人は、なぜか喧嘩腰…

すぐさまマネージャーさん？が

ハリセンで赤い人の頭を叩き、

これまた何かを告げた

桜木「ふんふんふんふん…！！」

『…えぇ…？』

とうあ「何してんのあの人…。」

突然元気になったかと思えば、

ベンチの後ろで、

とてつもない速さのハンドリングを披露

それには観客だけでなく、

両ベンチまでもが目を奪われていた

………いや…でも、

ウォームアップでそこまでしたら…

桜木「っ！？……ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ…！」

『バテちゃうよ…。苦笑』

とうあ「も〜！だからあんたはこっちを見るの！」

とうあに顔の向きを変えられ、

先輩に視線を移すと

先輩もまた、

赤い人からこちらへと視線を移した

『(…あの人、息が乱れてない…。)』

とうあ「きゃ〜！！仙道先輩〜！！♡♡♡」

らん「Aが赤髪に浮気してました〜！」

『はっ！？』

仙道「？？？…………ニコッ」

試合は残り10分 7点差

陵南の坊主頭から

ボス猿へとパス、

ゴリラがすかさずマークに着いた

その時、

ボス猿の肘が、

ゴリラの目元に当たってしまった

とうあ「ゴリラとボス猿の殴り合い…。」

『殴り合ってないから。苦笑』

らん「でもあの人いい動きしてたんじゃない？」

『うん……代わりはきっと…』

医務室へと向かうゴリラが、

振り向きざまに

赤い人に何かを伝えた

その一言に、

赤い人の表情が変わった

・

仙道「おー出てきたなぁ、あいつ。」

秘密兵器

自称天才

…お手並み拝見と行こうか

仙道「よぉ、やっと出番……だな…？」

桜木「ぉ、おぉ…！」

…おいおい……。

手と足、

一緒じゃねぇか…

大丈夫か？

・

『あははっ、可愛いなぁ…。笑』

らん「ちょっと！先輩と赤髪どっちの味方なの！？」

『……ぇ、いや別に…』

とうあ「そのテンション…“興味無い”って言うの！？」

『興味無いっていうか…こだわりがない、的な？』

らん「的な？じゃないよ〜！先輩不憫！」