バスケットはお好きですか？ ページ13
先生「周りのクラスより、早く進んでるので、
今日はバスケをしまーす。
はい拍手！」
………バスケ…。
よりによって…
バスケですか…。
良いけど…
やけにいい笑顔のハリネズミが
頭の中で走り回ってるんです…。
……シッシッ((
先生「コートは男子半面、女子半面に分かれて使用。
チームは…身長順に並んで、
交互に分かれてにするか。」
「やった！Aちゃんいる！」
「勝てる勝てる！」
『えぇ…？勝てるかな…？』
「またまた〜。笑笑」
「はい、Aちゃんは、
陵南カラーのラッキーセブンね！笑」
『……ラッキーセブンて…。苦笑』
先生「佐藤〜、手加減してやれよ〜。」
同じチームになった子に、ゼッケンをもらう際
そんなことを言われた
小さい頃から、
なぜか運動はできる方だった
遺伝なのか…何なのかは分からないが、
特に球技に関しては、
こうやって体育の授業で
キャーキャー言われる程度には
そつなくこなせるタイプだった
「「「お願いしま〜す！」」」
「Aちゃん、ジャンプボールは？」
『身長ある人に任せたい…。苦笑』
あの子の利き手は、右
ボールを弾いたとき
飛んでくるであろう位置を予測し
円の外側にスタンバイ
先生「始めま〜す！」
うわ、久しぶりこの感じ…
先生が上げたボールに集中し、
いつもと違うスイッチを入れる
パシンッ!!
「7番に付いて！！！」
「Aちゃん！パス！」
『(んー…もうちょい前に行って欲しいんだよな…。)』
ダン…
ダン…
ダン…
ゆっくりドリブルをしながら、
ゴールへと近づいて行くと
だんだんと囲まれ始めた
「へい！！」
『、ナイス。』
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作者名：s_m_
| 作成日時：2022年4月13日 1時
