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♯4 小さいころの二人。 ページ4

小さいころ、俺はAの家族と俺の家族で海に行った。
と言っても近くの海なので、人はそんなにもたくさんいるわけではなかった。

「○時くらいになったら、お昼だから。それまで、3人で遊んでな。いいか、鉄。なんかあったらアンタがAと春を守ってくれよ」
「・・・うん」
「よし、いい子だなぁ鉄は」

Aのお母さんが少し強めに俺の頭を撫でてくる。

思えば、Aの母さんは昔から口調がきつかった気がする。
Aのお父さんは穏やかな人だから、Aは父親似、春也は母親似なんだろうか。

「よし、いってこい。あんま遠くには行くなよ?」
「おう」



「春〜、クラゲ〜!!」
「刺されるって、刺されるから!!」

海辺にクラゲの死、骸があり、Aと春はそれをつついたりして遊んでいた。
Aは今よりも、好奇心旺盛で活発な女の子だった。

「あっあっちに流れちゃった!う〜・・・もう!追いかける!」
「ま、待ってよねぇちゃん!!あんまり遠くに行ったら駄目だよ!!」


注意する春也をよそに「大丈夫だよ〜」とAはどんどん海の奥へと進んでいった。

「!!?ねぇちゃん危ない・・・!!!!!!!」

Aは足を滑らせ、おぼれていった。



「もう・・・浅いところでほんとよかった。鉄もありがとうね?すぐ知らせてくれて」

その日の帰りのこと。

Aは溺れたことにより、少し、おとなしくなった。
幸い、命に別条はなく、病院にいくまででもなかったそうだ。

「・・・アンタ、大きくなってもさ、Aのこと、守ってくれるか?」
「いいよ。守ってやる」
「ははっ守ってやるって・・・アンタずいぶん生意気な口きくんだねぇ」

「このやろう」と言いながらAの母さんは笑顔で俺を撫で続けてくれた。



俺が、覚えているのはそこまでだ。

♯5 ・・・泳げないってことで休みたい→←♯3 口が悪いがいい子な和菓子屋の息子



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雨音春雨/闇屋やみや(プロフ) - ライラさん» ありがとうございます・・・!頑張ります! (2014年4月30日 21時) (レス) id: da20add480 (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - 面白くてお気に入りに追加しました!更新頑張って下さいね!! (2014年4月30日 1時) (レス) id: 6e982edcd5 (このIDを非表示/違反報告)
雨音春雨/闇屋やみや(プロフ) - RUNAさん» ありがとうございます・・・! (2014年4月4日 12時) (レス) id: da20add480 (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - 鉄くんかっこええ…(*´ω`*) (2014年4月3日 23時) (レス) id: 3778bef9bc (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - LEDライトさん» わああああああLEDライトさん!!!コメントありがとうございます・・・!!うれしいです!そうですね!お互い頑張りましょう・・・!!頑張ります・・・!!!! (2014年3月9日 8時) (レス) id: da20add480 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春雨 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ayashoka1381  
作成日時:2014年3月1日 23時

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