【SERVAMP】温泉宿の跡取り息子と幼馴染

♯11 大好きな生活は ページ11

「ひゃっほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい！！！！！！」

不安を抱く私をよそに、３人はプールを大変楽しんでいる様子だ。

もう、終わっちゃうのかもしれない、なんて最悪なことばかりが頭に次々と浮かんでくる。

寒気がする。

あの人が、【】さんがすぐ後ろで私のことをあざ笑っているんじゃないかというくらいの錯覚を覚える。

「ﾋｯ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・！！！！！！！！！！！！！！！」

そう考えるとますます寒気がしてきた。

怖い。辛い。いやだ。

私は今日、大人しく隅っこで一人怯えているのだった。

＊

朝から、いや、正確にはこのプールについた時から。

Aの様子が妙におかしいことに気づいた。

「どうかしたか？」

そう声をかけてやりたいのもやまやまだけれど、朝の一件があるからかけずらい。

「・・・・・」

プールに入った状態でAの様子を見ていると、大地が話しかけてきた。

「どうかした？」
「・・・・いや、・・・Aが」
「あー・・・昔溺れたんだっけ？心配なら見に行きゃあいいだろ？」

無力というものは、とてもつらいことだと思い知った。

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