及岩6 ページ7
「及川、入る。」
俺は及川の部屋のドアを開けた。
「なんで勝手に入ってくんの?」
声のする方向を見ると及川は俺とは逆を向いて布団にくるまっていた。
「これ、今日のプリントな。あと…昨日の、」
「いいから出てって!」
俺の言葉は途中で遮られ、”出ていけ”という
俺とは話したくもないとも取れる言葉を言われてしまった。
「おいか、」
「出てけって言ってんだろ!」
俺は黙って部屋を出た。
及川に拒絶されてはどうしようもできない。
俺はどうすればいいんだ。
帰ろうと部屋のドアから離れようとしたその時、
「う、っ…、ごめ、いわちゃ、、っ」
ドアの向こうから微かだが及川の声が聞こえた。
こいつはいつも、表には出さず裏で泣く。
嫌なことがあっても
辛いことがあっても
決して人前では吐き出さない。
笑顔で明るく振る舞って
最後は
一人で泣くんだ。
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汐依月(プロフ) - かなでさん» ですよね笑 (2018年2月20日 22時) (レス) id: 289dab77fd (このIDを非表示/違反報告)
かなで - この二人は最高です! (2018年2月19日 0時) (レス) id: 3dad58bb65 (このIDを非表示/違反報告)
翔陽(プロフ) - やっぱり岩ちゃんかっこいいですね! (2017年8月30日 17時) (レス) id: 5bbee4af49 (このIDを非表示/違反報告)
汐依月(プロフ) - りつさん» ありがと〜(T ^ T) (2017年6月28日 20時) (レス) id: 289dab77fd (このIDを非表示/違反報告)
りつ - やっぱり汐依月の小説最高です〜 (2017年6月28日 20時) (レス) id: 1cf0025d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐依月 | 作成日時:2017年3月25日 12時