程遠い数センチの距離 (ページ4)

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『っ……わたしも……和也くんのことがずっと好きでした…泣』

「ふふ、知ってたで」

『ほんとに……？妹だと思ったことなかったの……？』

「ほんま。Aちゃんに嘘ついたことないやろ？」

『うん！嘘ついたことない！嬉しい！』

あまりの嬉しさに抱きついてしまった。

そんなわたしをやんわりと離す和也くん。

『あんな、気軽に男に抱きついちゃあかんで？』

なんで？と首を傾げたら、

「男はなぁ、こういういきものなんっ、よ」

いつもの優しい雰囲気とは打って変わり、熱のこもった視線。それからはあまり覚えていないが、多分ベッドに押し倒されている。

両手をベッドに縫い付けられ、足もしっかりと押さえつけられた。

本能で対抗したが、男と女の力の差は明らか。ましてや、力持ちの和也くんには勝てっこない。

「すぐ勘違いしてまうからあかんで？こんなことされたら抵抗できひんやろ？」

『か、かずやくん。離して……』

「次勝手に抱きついたらあかんで？」

『和也くんでもだめなの……？好きなのに……』

「うっ……それは反則やん……」

チュッ。

え…？今、おでこに、キス、した？

「ここは、20歳になってからもらうな」

そう言って親指で唇の輪郭をなぞるように触れる。

20歳って、もうすぐなんですけど……