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「俺かって、緊張はしてるわ」
当たり前やろ。
好きな女と初めてこんな密着してて。
うまくリード出来るかなとか、
最初は頭ん中、いっぱいやった。
けど、いっぺん触れてもうたら、
そんなん瞬時にぶっ飛んでもうてん。
もっと、もっと、欲しいだけ。
好きやから。
Aはちゃうん?
「嘘ばっか。
全然、平気そうだもん。
私だけ、・・・」
言いかけたのに、途中でやめてまう。
「ん?」
優しい聞き返すけど、
やっぱ、続き、言われへんねん。
「・・・怖い?」
優しい聞いたつもりやのに、
きって、可愛い顔して、にらんでくるねん。
「怖いよ。
一番深いとこ、堕ちる・・・
そしたら、もう戻れない」
うまく言われへんみたい。
俺の親に反対されてることとか。
いろんなことが不安やねんなって・・・
痛いほど、分かった。
「怖ない。
俺も一緒や・・・」
Aとならどこまででも堕ちてええ。
Aがふって笑った。
「オークラ、おっきいもんね」
俺の浴衣の裾、揺らしながら、
そんなん言うて。
どういう意味?
曖昧で分かれへんけど。
「そうや。
Aはちっこいからな。
俺が全部包んだる」
そう答えた。
Aが、ふふって、もっかい笑う。
惹かれ合うように、
どちらからともなく、
キスして。
何回か重ねるうちに、
深くなってく。
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十子(プロフ) - 初めまして!いつもドキドキしながら読ませて頂いてます!話の流れがわかり易くて大好きなお話なので、更新をいつも楽しみにしています。そして先程パスワードを打ってみようと思ったら、間違えてこちらに送ってしまいました…失礼をしてしまい、申し訳ありません。 (2017年7月1日 17時) (レス) id: 627cc1c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年6月20日 10時