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段取り、失敗しそうで怖い。
「なんでそんな離れてるねん」
ここは突っ込んでまうやろ。
なんせ、座椅子に座った俺と、
１メートル近く離れて座ってるねん。
「そお？」
すっとぼけてる顔が憎いけど、可愛い。
「こっち来い」
思わず、仕事ん時みたいな言い方なるわ。
「・・・」
A、黙り込んでもうて。
ううんって、
首だけ横に振る。
ちょっと拗ねた目で俺を見てる。
「はよ来いって」
もう焦れったい。
テレビ消して抱き寄せて、
向かい合ったまま、
俺の膝の上に乗っけたった。
すぐ目の前に、
浴衣のAの鎖骨と襟元。
俺の膝にまたがってる状態で、
Aが崩れる浴衣の足元気にしてる。
ちらちら、ふとももが見えて。
色気の塊や。
たまらんやろ。
キスしたい。
出来たら、Aからさせたい。
「オークラ、おろして」
無理に下りようとするから。
「嫌や」
余計にきつく抱く。
薄い浴衣の擦れる感触。
しっとりした肌の温度、
ほのかに感じてる。
離したら、逃げられそうで、
腰に回した腕に力込めて、
「おとなしいしとけや」
命令口調で言うて、
すぐに、下から覗き込むようにして口付けた。
「んっ・・・」
不意打ちでびっくりしたAが、
くぐもった苦しそうな声を出す。
その音に、胸の奥、刺激されて、
もっともっと欲しくなる。
まだ少し濡れた髪を指に絡ませて、
何度も何度も求めて。
離れたら、
とろんてした目で、
俺を見てた。
可愛いな・・・
もう一回、重ねてく。
キスの合間。
きつく結んだ浴衣の帯を、
するって解くつもりが、
ちょっと手間取ってる。
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十子(プロフ) - 初めまして！いつもドキドキしながら読ませて頂いてます！話の流れがわかり易くて大好きなお話なので、更新をいつも楽しみにしています。そして先程パスワードを打ってみようと思ったら、間違えてこちらに送ってしまいました…失礼をしてしまい、申し訳ありません。 (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 627cc1c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 10時
