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「だって。
部屋のお風呂に入ったら、
見えるじゃん」
アホなん？て言わんばかりの顔。
見えるからええんやんけ。
「見えてもええやんか。
彼女やろ」
俺と感覚、違い過ぎや。
「なっ、なんてことい、い、言ってんの？」
顔真っ赤にして、かみまくり。
こういうとこも、
可愛いねんけど、
まどろっこしいいうか。
「なあ、それって、わざと焦らしてんの？」
俺ら、付き合うてるよな？
ちゃうん？
「そっ、そういうわけでは・・・」
浴衣を抱いたAが、
ずるずる後ろに後ずさってくから。
反射的に追い詰めてく。
部屋の襖にAの背中がぶつかった。
「じゃ、どういうん？」
優しい聞いてんのに、
泣きそうな顔するねん。
ずるい。
「だって・・・」
泣かせたないし、
頭、ぽんてして。
「恥ずかしかったら、
目ぇ、閉じとくから」
譲歩して言うてみた。
そんでも。
「でも。
絶対に目、開けるもん。
ずっと閉じとくなんて、
物理的に不可能だよ」
屁理屈言うてくる。
「素直ちゃうなあ、ほんま。
ええやん。
一緒に入ろうや」
「お風呂はダメ」
結構、頑固。
いや、頑固なんは、もともと知ってる。
「なんでそんなケチなん」
つい、子供みたいに拗ねてまうやん。
A、ぷって吹き出した。
俺がきょとんてなってる間に、
後ろ手に、襖開けて。
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十子(プロフ) - 初めまして！いつもドキドキしながら読ませて頂いてます！話の流れがわかり易くて大好きなお話なので、更新をいつも楽しみにしています。そして先程パスワードを打ってみようと思ったら、間違えてこちらに送ってしまいました…失礼をしてしまい、申し訳ありません。 (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 627cc1c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 10時
