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「ええやん。ケチ」
あかん。
甘えた口調になってる。
このまま、家におる時みたいに、
Aの膝の上に寝転びたい気分や。
「もうダメ。酔い過ぎ。
明日も仕事なんだよ」
怒られてるけど幸せ。
ヤスが酔っ払いの俺の代わりにタクシーつかまえてくれた。
乗り込もうとしてんのに、
Aはヤスと歩いて帰る気ぃ満々やねん。
「お前も、こっち。
はよ乗れや」
強引に、手ぇ、引いたった。
先に乗り込んだ俺の上に、
ふわってAが降ってきて、
甘い匂いがええ気分にさせる。
「なんで帰ろうとしてんねん。
部屋、寄ってけや」
ほんま、こういうとこが分からん。
暗黙の了解やろ。
けど、恥ずかしそうにうなづいたん見て、
瞬時にぶっ飛んでまうねんな。
もう、
こいつにはかなわんねん。
「ヤスくん、ごちそうさま」
Aが窓開けて、
ヤスにもう５回目ぐらいのお礼言うて、手を振ってる。
俺が酔っ払いってる間な、
Aがヤスを手放しに褒めてたんは知ってんねん。
天才言うて。
ヤスも嬉しそうに笑ってた。
気にしてないふりしてたけど、
本音ではめちゃくちゃ妬いてる。
わざとしてんのかと思うもん。
「出して下さい」
俺の言葉にタクシーが発車した。
部屋はすぐそこ。
やっと二人きりになれる。
部屋着くなり、思いっきり、
いちゃついたろ。
勝手な期待を抱いてたのにな。
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十子(プロフ) - 初めまして！いつもドキドキしながら読ませて頂いてます！話の流れがわかり易くて大好きなお話なので、更新をいつも楽しみにしています。そして先程パスワードを打ってみようと思ったら、間違えてこちらに送ってしまいました…失礼をしてしまい、申し訳ありません。 (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 627cc1c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 10時
