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「前に車で送ってくれたの。
その時、たまたま鉢合わせして」
最悪やん。
ヤスめ。
「俺と付き合うてるってちゃんと言えや」
誤解は早めにときたい。
やのに。
「・・・」
A、黙り込んでるだけ。
こいつ、口から出任せに調子ええこと、
言われへんタイプやねん。
やからすぐに分かる。
「なんで言われへんねん。
俺やと反対されるん？」
ヤスは気に入んのに？
なんでやねん。
俺とヤスのどこが違うねんな。
「反対されるわけないじゃん」
Aの声、くぐもってる。
「やったら・・・」
言いかけた俺を、
Aが遮る。
「あんまり期待させたくないの」
Aのその言葉は、
俺の胸の中、深くに刺さった。
結婚、出来るか、分かれへん俺なんかより。
ヤスの方が・・・
不意に弱気になりそうで、
慌てて打ち消す。
俺が幸せにするって決めてん。
「違うの。
父は真面目で古い人っていうか。
だから短絡的にお付き合いイコール結婚みたいに考えちゃうから・・・」
Aが焦って言うてる。
やっとパーキングエリアが近づいて来た。
「なんも短絡的ちゃうやろ。
俺もおんなじ考えやけど。
Aは違うん？」
俺も、今までは付き合うイコール結婚では、なかったけど。
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十子(プロフ) - 初めまして！いつもドキドキしながら読ませて頂いてます！話の流れがわかり易くて大好きなお話なので、更新をいつも楽しみにしています。そして先程パスワードを打ってみようと思ったら、間違えてこちらに送ってしまいました…失礼をしてしまい、申し訳ありません。 (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 627cc1c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 10時
