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ゆっくり重なり合ったまま、
畳の上に崩れ落ちく。
浴衣の帯、やっとほどけた・・・
一人で入るより、
二人の方が、
やっぱ、露天は最高やな。
A、あんな恥ずかしがってたくせに、
もう俺と離れられへんねん。
いつものはねっかえりもええけど、
素直なAもほんま、ええわ。
「すっごい贅沢だね。
うちの本社って改めて凄いんだ。
こんなとこ一生泊まれないと思ってた」
「大袈裟やな。
いつでも来たらええやん」
何でも叶えてやりたい。
「オークラ、
やっぱお坊ちゃんなんだ・・・」
なんや、その言い方は。
自分の育った環境しか知らんから。
特別かどうかはよう分かれへん。
「名前で呼べ言うてるやろ？」
お湯に濡れてしっとりした肌を、
後ろからぎゅうって抱きしめる。
「うーん。
慣れないもん」
「さっきは呼んでたやん。
やらしい甘い声で。
忠義、忠義って、なんべんも」
からかったったら、
耳まで真っ赤になった。
「そんなの、言ってないもん」
「覚えてないん？
何回も言うてたやん。
忠義、好き、大好きって」
あかん。
可愛いて、からかうん、
やめられへんわ。
「そんな風に意地悪するなら、
もう二度と言わない」
うわ。
本気で怒らせてもうた？
「ごめんて。
・・・めっちゃ可愛いかったから。
また聞きたい。
な？」
後ろから抱いたまんま、
ほっぺにちゅってしたる。
色っぽいうなじやな・・・
そこにも、自然に、
唇が吸い寄せられてく。
A、久々やから上手く出来ひんかも言うてて、
あんな怖がってたくせに、
嘘やろ？
言うぐらい、ヤバかったし。
仕事の時の顔と違い過ぎて、
ギャップに俺はすでに骨抜き状態や。
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十子(プロフ) - 初めまして！いつもドキドキしながら読ませて頂いてます！話の流れがわかり易くて大好きなお話なので、更新をいつも楽しみにしています。そして先程パスワードを打ってみようと思ったら、間違えてこちらに送ってしまいました…失礼をしてしまい、申し訳ありません。 (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 627cc1c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 10時
