アイツの背中 １２

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忠義ってたまに、
私より女子力高いんだよね。


忠義のはプラチナのシンプルなもので。

私の方はダイヤが半周ついてるエタニティリング。

確かにすっごく気持ちが華やぐ。

オンナって不思議だよね。

きらきらしたものに弱い。


「結婚指輪、数秒で決まってもうたやん」

忠義が苦笑いしてる。

「運命なんだよ」

私が言ったら、くしゃあって笑ってくれた。

「誕生日プレゼントは？何がええ？
毎年、ここで記念になるもん、あげたいねん。
あかん？」

プレゼントくれる忠義の方が、
なぜか、下手に出て、聞いてくる。

「ダメっていうか。
いいよ、お花ももらったし。
今日は結婚指輪ももらうし・・・」

「結婚指輪と誕生日プレゼント一緒にしたらあかんやろ。お得感なしやん」

「なんのお得感？」

「ええから。
俺があげたいねん。
毎年、一つずつ増えてってさ。
なんかええやん、こういうん」

忠義が真剣に選んでくれてる。


店員のお姉さんが、

「ブレスレットなどはいかがでしょうか。
去年お買い上げ頂きました、
ネックレスに合わせるなら・・・ 」

そう言って、
5点ほど、
ショーケースにのせて、見せてくれた。


全部、綺麗で目移りしちゃうけど。


お花のモチーフに合わせるから。

小さいダイヤのお花のついた、
プラチナのブレスレットがいいかな。


値段見て、また息が止まりかけ。

なんでこのきらきらの鎖がこんなにするの？


「ええやん。
めっちゃ可愛い。
これにしよ」

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