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何度も重ねてるうちに、
自然にお互いの方向き合ってて、
お湯の中で絡めてく。

焦らされるって宣言されちゃってるのに。

どうしよう。

もう・・・

「このお風呂、広くてええな」

ふって笑って、
濡れたカラダにキスを始めるから。

全部、真っ白になって、
飛んじゃいそう・・・

「こんなとこで・・・」

形ばかりの抵抗。

「触るだけ」

忠義の声、甘ったるくて。

その音だけで、
胸の奥がきゅうってなる。

「触るだけって言って、
キスもしてる・・・」

やめて。

じゃないと・・・

「して欲しいくせに」

忠義の微笑みが、
私を捉えて。

離さない。

もう一度、耳たぶを甘噛みされたら・・・


「あっ・・・」

やっぱり耐えきれなかった。


「ここ外やから。
声は我慢な?」

首筋に顔をうずめた忠義が、
上目遣いに私を見た。


「だって・・・
無理だよ。
もうやめて・・・」

「こんだけで我慢出来ひんなるん?
ほんま、感じやすいな・・・」

満足気な顔。

忠義、喜んでくれてる?

だったら・・・

「ちゃんと、我慢するよ?」

そう言って、自分から首筋に抱きついた。


その時。

「うわあ。
めっちゃ広い。
星空も綺麗やで。
綾、おいで。
はよ」

どこからか、
ヤスくんの突き抜けて明るい声が聞こえてきた。

まさか隣なの?


はたっと動き止めて。

忠義と顔を見合わせる。


「なんでこんなあいつの声、通るねん」

忠義が呆れた声で言った。

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美穂(プロフ) - アイツの背中、定期的に読みたくなるんですよ。何回リピしただろうか?キュンキュンしまくりです! (2020年2月23日 23時) (レス) id: f4c26da760 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 本当に感動しました!!!とてもリアルで一気に読んでしまいました!!この続くが見てみたいです! (2017年12月30日 14時) (レス) id: ec71d0969d (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - foolさんこんばんは☆ street bluesで返信いただいてこちらに飛んできました♪ 今結構忙しいのにまさかこんな短期間で読破してしまうとは…自分でも驚きです(笑)ヤスくん綾子さんのスピンオフ読みたい読みたい読みたいってなってます(笑) (2017年12月16日 23時) (レス) id: 54232d21a3 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 本当にキュンキュンしました!一気に読んでしまいました!もし、よかったら結婚後の6年もみたいです!よろしくお願いします! (2017年11月5日 8時) (レス) id: a71a0c3a62 (このIDを非表示/違反報告)
さーちょん。(プロフ) - い今まで読んできた中だ1番感動して泣きました!リアル感がある感じですごくよかったです! (2017年10月13日 22時) (レス) id: c681827391 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月21日 10時

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