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「それは神様が決める事だもんね。
どっちでもいい。
私たちのところに来てくれるなら」
来てくれるかな。
お医者さんは大丈夫だって言ってくれてるのに、
また流産しちゃうかもって。
本当は怖い。
まだ赤ちゃんなんて、先の話なのに。
「うん。
ほんまそうやな。
けどもし赤ちゃん来てくれへんかっても。
Aと二人なら、俺はずっと幸せやな」
そんな事、言ってくれるなんて思ってなかった。
かなり、きゅんてした。
「嬉しい・・・」
思わず、
忠義の手、ぎゅうってしてて。
そしたら。
「ヤスには気をつけろや?
すぐに気安ぅ触りよるから」
またやきもち妬いてる。
「もうやきもち妬いても見せないんじゃなかったの?」
ちょっと反撃。
「それはなし。
・・・ていうか、無理や。
すぐに妬いてまう」
そう言いながら、
忠義が私をじっと見つめてる。
それから。
冷蔵庫を壁にして、
忠義が手をついた。
これは何ドン?
冷蔵庫ドン?
とか考えてるうちに。
影が近付いて。
忠義の甘いキスを受け止める。
何度も何度も。
ブラウスの裾に、すぐにおっきな手が忍び込んできて。
さっきまで壁にあったはずの反対側の手は、
ベルトにかかってる。
仕事用のパンツスーツだし、
スカートと違って、
脱がされてくの、
なんだか恥ずかしい。
「もうここでええ?」
忠義はそんな事、思いもしないみたいで。
少し焦ったそうに聞く。
「ううん。ダメ。
シャワー浴びてから。
無理・・・」
汗もかいてるし、
たこ焼きのソースの匂いが染み付いてる。
絶対にナシ。
「俺も無理や・・・」
焦ったそうに忠義が答えた時に。
電話が鳴った。
ちょっと間が出来た後。
忠義が私から離れちゃった。
こんなとこで嫌だって思ってたはずなのに。
電話の相手を恨めしく思っちゃうなんて。
私、忠義の言うように、やらしいのかな・・・
電話を確かめた忠義が、
「時枝さんや。
A、先にシャワー浴びといて」
そう言って、慌ててリビングで電話に出た。
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あおい(プロフ) - こんばんは♪ヤスくんと綾子さん幸せになって良かった〜!!高坂さんも良い方に戻ってくれて、胸がホッコリしています。エンディング、もうすぐなのかな〜と思うと寂しいですが……。あ、あれは…裏技って言っていいのかな?半分サボり(笑)ですよ (2017年8月20日 0時) (レス) id: c1c318341f (このIDを非表示/違反報告)
般若(プロフ) - いつも楽しく拝見させてもらってます。主人公と大倉くんの嫉妬ややすくんたちの初々しいところと、読んでてキュンキュンします!大変でしょうが更新楽しみにしていますので頑張ってください♪ (2017年8月19日 14時) (レス) id: ce4177164d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - こんばんは♪更新ありがとうございます☆そうなんです。仕事中に休憩室に行って飲み物飲むふりして(笑)更新確認して、帰宅して熟読しています!高坂さんの件、たっちょん王子様でしたねー(>ω<)この後も気になります!ヤスくんと綾子さん幸せになって欲しい (2017年8月19日 0時) (レス) id: c1c318341f (このIDを非表示/違反報告)
chii_081275(プロフ) - こんにちは^ - ^赤ちゃんが待ち遠しいです^ - ^ヤスくんもお兄さんもどうなってくのか楽しみです(^ ^) (2017年8月18日 17時) (レス) id: a20263984a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月18日 8時