検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:566,601 hit

27 ページ41

いろんな事がわけもなく不安になるの。


「留美ちゃん、分かってくれるといいね」

綾子さんがそう言ってくれた。


「どんな人でも話して分かってくれへん人はおらんやろ。大丈夫や」

ヤスくんも励ましてくれる。


「ヤスくん、お願いがあるんだ。
今日、高坂さんのところに行くこと。
忠義には言わないで欲しいんだ」

「・・・ええん?」


「忠義、謝罪なんてしなくていいって、
ずっと言ってるから。
知ったらきっと怒る」

「けど・・・
俺なら何でも言うて欲しいな。
二人、もうすぐ結婚するんやし」

「うん、だけど・・・」


やっぱり、言えない。


絶対に高坂さんには会うなって。

「あの子、今、おかしいなってるねん。
会うたら何されるか分かれへん。
もしAが怪我でもさせられたら・・・」

って。

心配し過ぎて、
忠義の方がおかしくなりそうな勢いだった。





高坂さんのマンションの前で、
ヤスくんの車を降りる。

「大丈夫」

綾子さんが、
私の肩に手を乗せてくれて。

ちょっと勇気が出た。


私の手が震えてるから。

綾子さんが代わりにインターフォンを押してくれた。

すぐに中から扉が開いて。

高坂さんのお母さんらしい女の人が出て来た。

28→←26



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (319 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
920人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。