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こんな可愛い顔で、
首かしげて聞かれたら。
断れるわけない。
「もう友達だよ。
花火、一緒にしたし」
さっき、ヤスくんがお兄さんと経営してるっていう、事務所の中も見せてくれた。
壁にかかってた写真の、
ヤスくんが手がけた建物は、
素敵なデザインの建物ばかりで、
すでに、尊敬しちゃってる。
「ありがとお」
笑顔が素敵だな。
いつも仏頂面のオークラにもヤスくんの爪の垢を煎じて飲ませたいわ。
「じゃあ、今度、美術館行けへん？
兄貴が設計してん。
見てもらいたいし、
Aちゃんの意見も聞きたい」
私の意見なんて、
大した事ないけどな。
でも美術館は見てみたい。
「うん。
分かった。
月水が休み」
「俺も月曜休みやで！
すごい偶然やな」
「けど、明日の月曜は休日出勤なんだ」
「じゃあ、その次の週の月曜」
とんとん拍子に話が進んでく。
指切りして、
早速、次の約束。
他の人となら、
デートって、こんな簡単に出来るものなのに。
なぜにして、オークラとは、
こんなに難解な案件になるのか。
いい加減、他の人に目を向けた方がいいに決まってる。
ヤスくんなら、
私にはもったいないぐらいの相手だ。
数時間いただけで、
ものすごーく優しいのは、
ひしひし感じたし。
他にめぼしい人もいないしな。
いるのかもしれないけど、
今まで目に入らなかった。
今度こそ、この泥沼から抜け出せるかも。
お父さんが、私の結婚を望んでるのは、
気付かないふりしつつも気がかりだった。
私ももう２９を目前に控えた適齢期女子の端くれ。
ヤスくんが希望の星に見えてきた。
「楽しみにしてるね」
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miho(プロフ) - どのお話も面白くて毎回楽しみにしてます！次が早く読みたいです! (2017年6月10日 10時) (
レス) id: 042562a3bb (このIDを非表示/違反報告)
^o^(プロフ) - 亮ちゃんの方も読ませていただきましたが、すごいお話に引き込まれました！続きが楽しみで楽しみで！更新楽しみに待ってます。 (2017年6月7日 18時) (レス) id: 19303c9d1e (このIDを非表示/違反報告)
クララ - この先がドキドキです♪更新楽しみに待ってます(о´∀`о) (2017年6月3日 3時) (レス) id: c896e42c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年5月30日 15時
