僕らのシェアハウス

悲しそうな顔 ページ33

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大我は、大切な人









大我「…大切な人なのに、なんで結婚はダメなの？」









ただ、きっと。この気持ちは恋愛感情ではない









「…大我だって好きな人と…」









大我だって、同じ気持ちのはずだ。
なのに、どうして









大我「俺は、Aと結婚する」









…お父様の気持ちに応えたい？
失望させたくない？









私の腕を強く掴んで離さない
何故か泣きそうな顔をする彼の気持ちが

どうしても


私には




分からない








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樹「うん、なんか…大変だね」









大我が私の手を掴んで離さない。
困惑していると


ソファに座っている、樹さんがそう言った









ジェシー「俺達が言えないけど、大我どんまい！！」









その隣では、ジェシーさんが笑う
大我は、うるさい。と顔を顰めたが

すぐに、ニコニコの笑顔に戻った





さっきの、悲しそうな顔はなんだったんだろう。









大我「…いいし、俺
これからここ住んでやるから」









作ったような、笑顔のまま
大我は衝撃的な発言をする



そして勝ち誇ったように笑った









「…ん？ちょ、ちょっと、何言ってんの？」





北斗「……」









うるさかったみんなは、
静かになる

こいつ何言ってんだ？みたいな視線が向けられても

大我はそれに気づかない









大我「頭いいでしょ、俺」



「…うん、大我すごーい」









昔からこういう所はあったけど
大きくなっても治ることは無く悪化したんだなぁ…


すこし馬鹿にしていたが









北斗「家は？お前ん家も金持ちなんだろ？」




大我「結婚のためっていえば、許可出してくれるに決まってんじゃん


…あ、それにー。
Aは高校卒業までここにいても良くなるんだよ？」









計画的で、悪知恵が働くようになったんだな、
と少し感心した









…いや、こんなこと考えている場合じゃないけども。









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