僕らのシェアハウス

大切な人 ページ29

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ジェシー「ただいまぁー！」


優吾「ただいま」









あのニュースを見てから、数時間が経つ

高地さんとジェシーさんがやっと帰ってきた





高地さんも一緒にカラオケ行ったのかな









ジェシー「あ。そう言えば、家の前に金髪のイケメンいたけど、誰かの知り合い？」





樹「俺は違うわー、多分連絡くれるし」




慎太郎「俺も違うー、
Aは？」









金髪の、イケメン…
なんていないよね









「わかんない、ちょっと見てくる」


北斗「危ないから、俺も一緒に行く」


樹「じゃあおれもー」









それでも
もしかしたら、覚えてないだけかもしれない可能性がある、ということで
結局、みんなで行くことになった









ジェシー「あ、ほら、まだいる」









扉を少し開けて、その隙間からみんなでジェシーさんが指さす先を見る









「……あ」









みんなで、じーっと視線を送っていたからか、彼もこちらを見た









その顔を、私は知っている
一年近くあっていなかった、それでも忘れるわけがない









「たいが…」









黒かった髪が、金に染っていた
前よりもチャラくなっている気がする









それよりも、なんでここに居るの？どうしてバレた？


目が合ってしまったからきっと私だって気づいてる
バレてはいけない、早く扉を閉めなければいけないのに




私の手は、動かない









大切な人と、再会した時
みんなもこんな感じなのかな







まるで、私が漫画や小説の世界の主人公みたいだ









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