三話 ページ4
新しい年がやって来た。
ゆっくりと初詣……というわけでもなく。
『もっ、ほんと…おうじぃぃ〜〜〜〜』
京「ライブの熱が冷めないね〜」
『だってぇ！王子と年を越せたんだよ！？』
京「うんうん、それ100回ぐらい聞いたよ」
ツキプロのカウントダウンライブというやつに毎年参加しているのだが、王子と年を越せたという嬉しさで涙が止まらなくなる。
もう二日ぐらい経ったはずなんだけど。
いやでもしょうがない！涙が枯れるまで待つしかない！
京「ミナちゃんの人目をはばからず泣けるところすごいなぁ」
『京ちゃん…ちょっとひどい…』
京「ここは私が払ってくるから、水飲んで落ち着いてね」
京ちゃん大好き…。
水を一気飲みして、ケーキ代を払ってくれた京ちゃんと共に店を出た。
『わっ！あっ、すいません！大丈夫ですか？』
涼太「いえ、俺は大丈夫です。……あれ？南さん？」
『おああぁあぁあ！！！おっ、おおおおお…』
ガッ、と割と強めに口を押さえられた。京ちゃんから。
京「偶然だね、桜田くん」
涼太「俺桜庭なんだけどな」
京「あっ、また間違っちゃった」
京ちゃんと話してる王子神々しい…！
あ、やば、王子見てたらライブのことが思い出される。
涼太「南さん、もしかしてどこか痛い？」
『大丈夫です。あの、ライブの熱が冷めなくて…』
涼太「ああ！来てくれてたんだ。ありがとう」
『王子の笑顔プライスレス〜〜〜！！』
通行人からものすごい目で見られたので、建物の影に隠れて涙を拭った。
そこで落ち着くまで待っていると、京ちゃんが私を呼ぶような仕草をし始めた。
『京ちゃん、どうしたの？』
京「私用事が出来たから、あとは桜庭くんといてね？」
『…んんっ！？』
いや、でも、これから一緒に初詣に行こうねって話して……。
私が困惑している間に京ちゃんは人混みに消えていった。
取り残された私と、王子。
『すいません、京ちゃんと初詣行かなきゃなので…』
京ちゃんを探し出すために王子から逃げようとしたが、二の腕を掴まれて阻止された。
てか餅とか食べまくってちょっと太ったから二の腕掴まないでほしい。
『ちょ、おう、離して、まじでダメですって』
涼太「初詣なら俺と行けばいいでしょ？」
『えっ、いや、王子と！？』
新年早々、待ち受けていたのは(ある意味)試練だったようで。
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凛(プロフ) - 宍戸さん» 返信ありがとうございます！これからもドキドキします！ (2019年1月4日 16時) (
レス) id: f0cda3444e (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 凛さん» いつもですか！ありがとうございます〜！！これからもドキドキしてもらえるように頑張りますね〜！ (2019年1月4日 10時) (レス) id: 3d8cd24796 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - これからも楽しみにしています！ (2019年1月4日 8時) (レス) id: f0cda3444e (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - はじめまして！いつも小説読んでいます。どのお話もすべて素敵でドキドキしてます（笑） (2019年1月4日 8時) (レス) id: f0cda3444e (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - よろしくお願いします!！ (2019年1月2日 12時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宍戸 | 作成日時：2018年11月27日 20時
