一話 ページ2
私の名前は南A。
至って平凡などこにでもいる大学生。
名字からして平凡。だけど……
涼太「南さん、この前のノート見せてくれる？」
『貴方に呼ばれたこの名字、いつまでも大切にします！！』
涼太「そ、そう。…で、ノート見せてくれる？」
『いくらでもどうぞ！むしろ貰って下さい！！』
涼太「ありがとう、遠慮するね」
笑顔で私のノートを受け取る王子は今日も絶好調で安定の王子です。
そう、私は平凡な大学生であり、お隣にいらっしゃる桜庭涼太こと“王子”の大大大ファンである。
あ、やばい、なんかいい匂いする。
涼太「南さん」
『なんですか？』
涼太「いや、あの、顔近い…」
『わっ！すいません！なんかいい匂いするな〜とか思っ…たりなんてしてないですから！』
桜庭涼太という華やかな名前にぴったりのフローラルな香り。
多分これ女性物の香水…？ファンからのプレゼントかな。
涼太「正解。ファンからのプレゼントだよ。あ、ノートありがとね」
『え、エスパー！？流石です王子！』
涼太「流石です、じゃないでしょ。香水でも折角貰った物だし、使わないとね」
『これを贈った方は王子と同じ匂いを見に纏えるということ……。うっ、羨ましい…！！』
涼太「南さんは香水とかつけない人？」
『そうですね！柑橘系の香りは好きですけど…』
ふぅん、とすでに興味無さそうな王子。
王子と会話できるだけであと100年は生きられる。
剣介「リョウ〜！」
涼太「あぁ、時間だ。じゃあね、南さん」
『今日も一日頑張ってくださいね、王子！』
私や他の人達にも手を振って出て行く王子の後ろ姿に手を合わせる。
去り方が尊い。
隣に王子がいたという事実を裏付けるように、甘い匂いが残っていた。
__________________
後日
涼太「南さん、これあげる」
『なんですかこれ』
涼太「香水。仕事で貰ったのがちょうど柑橘系のやつだったから」
『え！！えっっ！！？！？あっ、もしや今、王子から香ってくるこの香りが！！？』
涼太「そう、俺も同じのつけてるよ。同じ香りとか嫌だったら捨ててもいいから」
『いえまさか！捨てるだなんて切腹ものですよ！！家宝にします！！』
涼太「使って」
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凛(プロフ) - 宍戸さん» 返信ありがとうございます！これからもドキドキします！ (2019年1月4日 16時) (
レス) id: f0cda3444e (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 凛さん» いつもですか！ありがとうございます〜！！これからもドキドキしてもらえるように頑張りますね〜！ (2019年1月4日 10時) (レス) id: 3d8cd24796 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - これからも楽しみにしています！ (2019年1月4日 8時) (レス) id: f0cda3444e (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - はじめまして！いつも小説読んでいます。どのお話もすべて素敵でドキドキしてます（笑） (2019年1月4日 8時) (レス) id: f0cda3444e (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - よろしくお願いします!！ (2019年1月2日 12時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宍戸 | 作成日時：2018年11月27日 20時
