二十八話 ページ29
大学に続く道の途中でリョウちゃんとケンちゃん先輩に会った。
どうやら私達を待っていたらしい。
『おはようございま〜す』
昂「二人ともおはよう。どうかしたのか？」
涼「どうかしたのか？じゃないでしょ、コウ」
剣「あのコウ様が彼女の家に泊まるなんてな〜」
ああ、揶揄いにきたのか。理解。
リョウちゃんが私をじっと見てくる。視線に耐えきれなくなって、何？と聞いた。
するとリョウちゃんは100点満点の笑顔になる。
涼「腰痛くないの？普通に歩いて大丈夫？」
『殴りたい』
剣「えぇ！？二人とももうそこまで進んで((『ないです！何もありませんでしたから！』
必死で否定すると、今度は昂輝先輩の方に視線が向いた。
リョウちゃんほんっと…デリカシーかオブラートという言葉を知れ！！！！
涼「コウ、本当に？何もしなかったの？」
昂「当たり前だ。押し倒しはし((『言わなくていいです！！』
剣「コウすごいな…なんか流石…。手を出さず普通に帰ってくるなんて…」
昂「大事にしたいんだ。………昨日は色々と危なかった…」
『今のは聞かなかったことにしますね？先輩、また後で！』
大学に着いてから、すぐに先輩達の元を離れた。
講義までは時間があるし、適当に時間を潰していようかな。
ーーー
『冷た〜いココア！』
私は大学の中庭にある自動販売機で、ココアを買った。
近くにあるベンチに座り、とりあえず一口。
甘い。ココアって冷たくても温かくても美味しいよね。
それにしても、珍しく周りに人がいないな。
朝早いってわけでもないだろうに…。
まぁいいや、なんかメッセージ来てたし返しておこう。
『「合コン行かない？」か…行かないよ、っと』
彼氏いるんだけどなぁ。
そのままぼけーっとしつつ、ココアを飲む。
もうそろそろ時間だな〜なんて思っていると、足音がした。
『あれ？昂輝先輩？』
昂「A？こんな所に」
話し方からして、私を探しに来たというわけではなさそう。
先輩は私の持っているココアを見た。そして柔らかく笑う。
昂「またそれを飲んでいるんだな」
『えっ、私そんなに飲んでますっけ？』
答える代わりに頭を撫でられる。
昂「講義の時間大丈夫か？」
『あっそうだった！私いってきますね！』
先輩に手を振ってその場を離れる。
急いでいて気づかなかった。撮られていたなんてことに。
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猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - とてもいい話でした！毎回思いますが、話もいいですが裏設定も凄く良いですね！！これからも頑張ってください！ (2018年9月10日 23時) (
レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります (2018年8月16日 22時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 猫月-ﾈｺﾂｷ-さん» 昂輝くんのSはいいですよね！短編集見ました！更新待ってます^^* (2018年8月16日 15時) (レス) id: 3d8cd24796 (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - コウくんがS に……！そうだ、短編集を作って見ました！宍戸様、また見てくださいね！ (2018年8月16日 14時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしててくださいね♪ (2018年8月15日 17時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宍戸 | 作成日時：2018年8月10日 18時
