十話 ページ11
「楽しみだねー！」
「水かかるんじゃない？」
「あっ、イルカかわいい〜！！」
女友達で来たのであろうグループの会話に耳を傾ける。
そう、もうすぐイルカショーが開演するのだ。席がどんどん埋まっていく。
先輩がバレてしまうのではないかと思ったが、みんなイルカに意識が集中していて気づく事はない。
『水かかりますかね？』
昂「流石にここまでは来ないと思う」
『ですよね〜。…えっと』
イルカショーを見るために座っているというのに、昂輝先輩は手を離そうとしない。
ずっと繋いだままだ。
昂「どうした？」
『い、いえ、なんでもないです』
離したいと思わないからいいか。
本当に手汗すごいんだけど。……先輩に引かれてないかな。
「みなさん、こんにちはー！！今から◯◯水族館、イルカショーが始まりますよ〜！」
『あ、始まりましたね！』
昂「あぁ」
先輩を見ると笑っていた。
楽しそうで何より。
＿＿＿＿＿
『すごかったですね〜、あの大ジャンプ！びょーん、って！』
昂「いや再現しなくてもいいぞ」
『それぐらいすごかったじゃないですか！……あ、先輩。私買いたい物があるんですけど』
入ったのは水族館のショップ。
色んな魚のぬいぐるみがあり、買いたくなるのをぐっと堪える。
『これです！』
昂「キーホルダーか？」
『はい！この二匹のイルカが持っているハートが半分になって、二個のキーホルダーになるんです。二つで一つみたいな！』
昂「確かに、こっちのイルカは水色だがこっちはピンク色だな。カップル用のキーホルダーか」
声に出されると恥ずかしいからやめてほしい。
『…お揃いでつけませんか？』
昂「俺が買ってこよう」
『え！？私が言い出しっぺですから、私が買います！』
昂輝先輩からキーホルダーを奪おうと手を伸ばすが、先輩が腕を上げたのでヒョイっとかわされてしまった。
身長差が恨めしい…。
『ちょ、ふざけないでくださいよ！買わせるなんて嫌ですって！！』
昂「A、それは違う。俺が欲しいから買うんだ」
『先輩そんなキャラじゃないでしょう！』
昂「キャラは関係ない。Aとお揃いならなんだっていい」
『イケメン発動しないで下さい！』
先輩はレジに向かって行ってしまう。
少々強引では…？
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猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - とてもいい話でした！毎回思いますが、話もいいですが裏設定も凄く良いですね！！これからも頑張ってください！ (2018年9月10日 23時) (
レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります (2018年8月16日 22時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 猫月-ﾈｺﾂｷ-さん» 昂輝くんのSはいいですよね！短編集見ました！更新待ってます^^* (2018年8月16日 15時) (レス) id: 3d8cd24796 (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - コウくんがS に……！そうだ、短編集を作って見ました！宍戸様、また見てくださいね！ (2018年8月16日 14時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
猫月-ﾈｺﾂｷ-(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしててくださいね♪ (2018年8月15日 17時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宍戸 | 作成日時：2018年8月10日 18時
