婚約指輪 ページ6
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『あんずちゃん。ちょっと匿ってくれない？』
「A先輩…？いいですけど…」
『私はいないって言ってね』
誰に、そう聞こうとすると2-Aの教室に一人の声が響いた。
その声はこのクラスの誰のものでもない。
「A！A！」
会長か…。
それで匿ってほしいなんて頼んできたんだ。
「どうしたんだ、そんなに慌てて」
「あぁ北斗。Aを見なかったかな？」
「俺達は見てないよ！ね、ウッキ〜！」
「な、なんで僕にふるの！？せ、せせ先輩はここにいません！！」
「そっか…どうしよう…」
「何か用事でもあるのか？見かけたら伝言でもしておこう」
会長は北斗くんに助かるよ、と言って伝言を頼んでいた。
次の瞬間、その内容にクラス全員ドン引きである。
「『今日の放課後に婚約指輪を選びに行くからね』って伝えてくれるかい？」
「えっ…」
あ、北斗くんが固まった。
多分言われたことを頭の中で整理しているんだろう。
「えっ、こっ、こん、婚約指輪…？」
「うん。じゃあよろしくね」
颯爽と去って行く会長。
A先輩が、はぁーーっと長いため息をついた。
『ありがとう、あんずちゃん。今の英智の言葉は忘れてね』
「え、せんぱ…」
A先輩がいたことに驚くクラスメイトもいたけど、それ以上に会長の言葉が強烈すぎたらしい。
「婚約指輪ってあのキラキラしたやつのことだよね！俺も選びに行きたいなぁ〜！」
「A先輩って結婚するの！？もう！？早くない！？ねぇ！明星くん！！」
「付き合っているのは知っていたが……結婚…するのか？あの二人は」
「三人とも、いつもの会長の奇行だから気にしなくてもいいと思うよ…？」
「あんず！」
A先輩はそんなつもりじゃなさそうだったし…。
それにしても婚約指輪って…重いなぁ。
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クロネ - ゆっくりでいいので更新をお願いしますっ！ (2020年1月15日 18時) (
レス) id: 0de33d99d1 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 要さん» 要さんありがとうございます。最近リアルが忙しくなかなか更新出来ない日が続いていましたがそんなお言葉を言っていただけて嬉しいです…！(^^) (2019年11月26日 22時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - 待ってました。更新してくれてありがとうございます。 (2019年11月26日 21時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 漣日和さん» ありがとうございます。そうですね、私もゆっくり続きを書いていこうと思います^^* (2019年10月5日 19時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 柑菜さん» ありがとうございます。そう言ってもらえてとてもうれしいです！ (2019年10月5日 19時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宍戸 | 作成日時：2018年8月1日 18時
