紅茶部 ページ23
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「凛月くん、そろそろAから離れてくれるかな」
「え〜？なんでエッちゃんに言われなきゃならないの？」
「僕がAの彼氏だからだよ？？？」
なんだろう、この争いは。
凛月くんに用事があったため、紅茶部が活動しているガーデンテラスに寄った。
そこでは凛月くんと会長が、なぜかA先輩を間に挟んでバチバチと火花を散らしているではないか。
いや、何してんですか。
『創くん、これ美味しいね。あんずちゃんも食べなよ』
「A先輩のお口に合ったようで良かったです…♪」
「先輩、会長達は何をしているんですかね……？」
A先輩が口を開くより先に、会長がぐいっと先輩の腕を引っ張って自分の方へと引き寄せた。
少女漫画すぎる展開に創くんと私は顔を赤くして、きゃー！！と一言。
「凛月くん、君はいつもいつもAにちょっかいを出して……」
「エッちゃんがAのことを縛りすぎなんじゃないの？俺はAに甘えたいだけ〜♪」
膝枕♪とA先輩の方へじりじりと詰め寄る凛月くん。
「僕だってAに膝枕してもらいたい…！！」
「今そこじゃなくないですか？会長」
「おっと本音が…」
ずずーっと紅茶を飲みながら、この茶番を見守る態勢に入る。
これいつまで続くのかなぁ。………早く帰りたい。
「この際だからはっきりしようか。A、凛月くんと僕、どちらの方が好きか……もちろん僕なのだけれど……。さぁ、凛月くんに言ってやるといい！」
「俺に決まってるでしょ。Aにはいつも可愛がってもらえてるしね」
「「どっち！！？」」
すごい剣幕の二人の間で、Aはいつも通りだった。
『あんずちゃん。その次ぐらいに二人』
「え？」
「は？」
「やったああぁあ！！！！」
思わず立ち上がってガッツポーズ。
『あんずちゃんが一番好き。それから凛月、あんまり英智のこと揶揄わないであげて』
「ちぇ〜……まぁ聞かなくても分かってたけどねぇ。一応、付き合ってるんだし」
「どうして“一応”を強調するんだい？」
「あ、そうだ。あんず、俺になんか用事だっけ？」
こうして平和なお茶会が戻ってきた。
「ふふ…みなさん、とっても仲が良いんですね！」
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クロネ - ゆっくりでいいので更新をお願いしますっ！ (2020年1月15日 18時) (
レス) id: 0de33d99d1 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 要さん» 要さんありがとうございます。最近リアルが忙しくなかなか更新出来ない日が続いていましたがそんなお言葉を言っていただけて嬉しいです…！(^^) (2019年11月26日 22時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - 待ってました。更新してくれてありがとうございます。 (2019年11月26日 21時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 漣日和さん» ありがとうございます。そうですね、私もゆっくり続きを書いていこうと思います^^* (2019年10月5日 19時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 柑菜さん» ありがとうございます。そう言ってもらえてとてもうれしいです！ (2019年10月5日 19時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宍戸 | 作成日時：2018年8月1日 18時
