美しくなった貴女へ 3 ページ23
俺は全力で謝った。今までに無いくらい心を込めて。
チラッとAを見ると、ずっと俺を見つめていた。
『そんなくだらない理由で来たんだ。』
壱「え、、」
『許して欲しくて来たようにしか見えない。』
壱「違う！俺は、ホントに、、」
そう訴えかけても、Aの表情は暗いまま。
『ここまで来るなら、何であんな事したの？』
壱「っ、、、」
Aは、今にも泣き出しそうな、そして苦しそうな顔をしていた。
オレが知っている、純情なAの姿だった。
『、、、、ここまでしなきゃわかんないの？？、、、ねえ。ここまで私が傷ついて、ここまで生まれ変わって、、私の全ての生活を狂わせてからじゃなきゃ、、、、分かんなかったんでしょ。』
壱「っ、、、、、わからんかった。Aの気持ち。あの時、本当にバカやったと思う。自分に甘えまくってた。」
『あの時、どんなこと思ってたか、知りたい？？』
壱「知りたい。」
『壱馬がどんどん冷たくなっていったでしょ？あの時は少し疲れてるのかな。って思ってた。凄く不器用だけど、何とか支えてあげたくて、癒してあげたくて必死に頑張ったの。それでもずっと冷たくて、いつからか私の名前も呼んでくれなくなった。それどころか私と関わる時は必ずスる時だけ。それだけじゃない。日々飛んでくる暴言にも耐えなきゃいけなくなった。』
『凄く辛かった。苦しかった。でも、きっと疲れたり、何か辛いこととかがあってストレス溜まってるだけだと思ってた。だから、できる範囲の事はちゃんとやったの！いつかきっと仲良くなれる。って信じてたの。どれだけ暴言吐かれても、どれだけ暴力振るわれても、大好きだった。嫌いになれなかった。ずっと、、壱馬の事信じてた。、、愛してたの。』
大粒の涙を零しながらそう告げる。
『知ってた？料理とか家事とか、元々は全然何もかもできなかったんだよ？見えない所で沢山練習してたの。、、、ちゃんと、癒してあげたかったから。』
『でも、現実は全然そうじゃなかった。壱馬が浮気してたなんて、思いもしなかった。夢だと思いたかった。なんで？って。あの時私聞いたよね。何がいけなかった？って。ちゃんと直すから、教えて？って。でもその時はもう邪魔な存在でしか無かったんでしょ？ゴミみるような目してたもんね(笑)』
『汚い。触んなやゴミ。あの時の言葉今でも忘れないなぁ(笑)』
壱「、、、」
Aの感情がストレートに伝わってくる。
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alice(プロフ) - 更新待ってます (2022年7月4日 21時) (
レス) id: a80118f41e (このIDを非表示/違反報告)
miy - 続き楽しみにしてます (2021年4月22日 21時) (レス) id: 69f7a803ef (このIDを非表示/違反報告)
akari - このストーリー大好きです！更新頑張ってください！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 5045bc6a9c (このIDを非表示/違反報告)
senachan(プロフ) - さらさん» 楽しみに待ってて下さり、ありがとうございます。これからも少しずつですが頑張ります！！ (2021年3月8日 7時) (レス) id: 83c92ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
senachan(プロフ) - 莉奈さん» ちょっとずつになりますが、頑張ります！！楽しみにしてて下さい！！ (2021年3月8日 7時) (レス) id: 83c92ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるのすけ | 作成日時：2020年11月2日 21時
