Night (ページ8)

今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:265,763 hit

壱馬side ページ8

Aと別れて、菜月と付き合いだした。

Aには一切愛情がなくなった。

忙しくてストレスや疲れが溜まって、最初は

Aに頼ってた。いつも癒してくれた。

でもいつからかAに苛立ちを覚えるようになった

なんでオレがこんなに苦労して働いてんのに、そんなに楽しそうなん？

ええよな。家におれるって。楽やもんな。

怒られないし。外で営業に走らなくてもいい。

侮辱されることもない。気を遣うこともないし。

そう思った瞬間、Aが図々しくなった。

でも休みの日には必ずデートに行ったり家でまったり過ごしたり。Aと常に一緒だった。

でも、のんびり生きてるAに日に日に怒りや苛立ちが募るようになった。

あれからAを、無視したり、酷い言葉をかけたり。

自分でも酷いとわかってた。でも止められなかった。

どうせ何言ってもAはオレといてくれる。オレに従ってくれる。その支配感にかられて、Aに甘えて、常に溜まったストレスをぶつけるようになった。

Aを愛するという感情もこの時から無くなってたのだろう。

あーあ、ハメ外したい。遊びたい。

どっかにいい女いねぇかな。そう思うようになった

そんな時出会ったのが、菜月だった。

菜月は、俺の話を一途に聞いてくれた。

「辛かったよね。、、あのさ、壱馬くん。凄く言いづらいんだけど、、Aと付き合うの、もうやめた方がいい。」

「え？どういうことだよ。」

「私見ちゃったんだよね、Aが他の男の人と手繋いで、、ホテルに入るとこ。」

聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった。

あの、Aが、、？は？

あんなに頑張ってね働いて貯めた俺の金で、、別の男と、、

なんなんだよ、、オレだけが、愛してたのかよ

「しかも、その男、私の彼氏なの」

は、、、

こんなにクズだったとは一切考えれなかった。

Aが？アイツが？

じゃあ、オレに好きって言ったのも、全部嘘だったのかよ。

そっか、、、はっ笑

笑えてくるわ。

「私っ、、どうすればいいの。彼氏寝どられるなんて思ってなくてっ、、、」

「菜月ちゃん、、」

「辛いよ、、」

そう言いながらオレに抱きついてきた。

A以外のやつなんてすぐに引き離してたが、

もう、何も考えれなかった。

「辛かったよな、、」

そう言って頭を撫でると擦り寄ってきた。

可愛い。欲しい。

久々に、恋愛感情を抱いた。

「壱馬、、くん。」

そう上目遣いで見てきた。俺は構わずキスした。