出会い2 ページ6
隼「お嬢ちゃんの名前は?」
『私はAって言います。』
裕「Aちゃんか。っしゃ。覚えたわ。あんな、GENERATIONSっていうのは1つの組織の名前。」
『組織?』
裕『ここの街はな、オレらが仕切ってんねん。』
『え、、仕切ってる?』
隼「そう!ここの街のトップ。そして、ここの街のNo.1のクラブ、BIG CITY RODIO、、あ、まあ全体のクラブもなんだけど、、このクラブを仕切ってんのもオレらGENERATIONS。」
『え、、』
よく考えてみたら私はこの街のトップに地位をもつ人を殴ってた、、
『え、、ごめんなさい!』
隼「え笑何が。なんか悪いことした?」
『いや私めっちゃ殴りかかって、、』
2人「ははっ!!笑笑」
『え?』
2人して笑いだした。
裕「やっぱ予想通りやったわ。さっきまで俺らにあんな態度とってたのに。」
隼「まあ、さっきの事は気にしなくていいよ笑。オレが煽ったのが悪いし。」
裕「やっぱり純粋な女の子やな。」
『え?』
隼「うん。純粋でちょっと抜けてる笑笑」
『ち、ちょっとそれは言い過ぎですよ笑笑』
裕「なあ、、ホンマはええ子なんやろ?」
『え、、』
裕太さんの、まるで全てを見透かしたような視線が私に突き刺さる。
裕「あったばっかのオレが言うのもアレやけど、本当は純粋な女の子のはずや。Aちゃんは」
『純粋?、、ねぇ。』
そんなものさっき捨てたばっかよ。
隼「オレらが見る限り、本当にそうみえんの。本当に純粋な人ってここには来ない。余程の事がない限り。出会ったばっかのオレらが言うのもアレだけどさ、、、何かあった?」
本当は話を聞いて欲しい。ありのままを受け止めて欲しい。そう思ってしまう自分がいた。
でも、話したところで傷が癒えるわけでもない。
また気持ち悪いって突き放されるかもしれない。
そう思うと、ホントの自分を隠すしか無かった。
『別に。何も。しかも私は純粋じゃないですよ。』
『人を殺す勢いで殴るところとか。依存しまくってたところとか。』
あ、やばい。少し言ってしまった。
隼「ふーん、、訳ありってやつ?」
『まあ、、はい。』
裕「まあ、そうやろうな笑。やって、Aちゃん何も持ってへんもん。」
あ、そう言えばそうだ。
スマホも服もお金も全部捨ててきた。
隼「どーやって帰んの?てか、家どこ?」
『、、、、、、』
裕「帰る家、あるか?」
『ない。』
そう言った瞬間、なぜか
私の目から一筋の涙がこぼれ落ちた。
677人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はるのすけ | 作成日時:2020年9月29日 18時