8人のGENERATIONS 1 ページ19
亜「仕事と、GENERATIONSについて説明するから、こっちおいで。」
そう言われて連れていかれたのは、亜嵐さんの部屋
シャンデリアに照らされた部屋は、高級感が漂っていた。
ただの一般人が入るような場所ではない。
亜「ここに来たんだから分かってると思うけど、俺たちは一般人とは住む世界が違う。」
『、、。』
亜「その覚悟はあるよね?」
この世界に入る
⥥
元の世界に戻れない。壱馬や菜月達とは別の人間に生まれ変わることができる。
もう、過去なんて振り返らない。
もう、私は私じゃない。
捨てられ、浮気され、裏切られた。
あんな過去を、やっと捨てられる。
この世界に入ること自体に、一切の抵抗はなかった。
亜「じゃあ、仕事について軽く説明するね。さっきやって貰った仕事もそうだけど、もう1つは、ホールでお酒を作ったり、客の接待をする。ホストとかキャバ嬢っぽい人もいるけど、一応ここのトップは俺たち。だから人気もえげつない。くれぐれも失礼のないようにね。ただ、」
『ただ、?』
亜「ヤバい奴がいたり、身の危険を感じたら、さっきみたいにしてもいいから。仕事についてはざっとこれくらい。」
亜「次はオレらについて。この街にいる限りトップが絶対王政。警察だろうと誰だろうと俺らには逆らえない。トップの言うことは何もかも絶対。もし逆らったり、オレらに悪態つく奴がいたら」
"秒で排除する"
"トップ"ということがどういう事なのか。
やっとわかった。
亜「何がなんでもGENERATIONSがNo.1である限りはオレらが絶対王政。つまり、誰もオレらに逆らうことが出来ない。世間も、警察も。」
『ははっ笑おもしろ。』
亜嵐さんは言い出した
亜「Aの純粋な心を踏みにじって別の女と遊びまくった。しかもその女はAが唯一信じていた親友。それに加えて彼氏は殴った。Aの綺麗な顔を。」
そう言いながら私の顔を、
頭からそっと大切な物を扱うかのように撫でた。
亜「そんな奴が、もうAに何一つ逆らえなくなる。社会的地位も一気に差が空く。住む世界も、稼ぐ金の量も、社会的地位もアイツらよりダントツ上になれる。、、こんな快楽どこに行っても味わえない。最っ高だよなぁ?」
なぁ?A。
そう私の耳元でそっと囁いた。
その声に洗脳されていくように、私の中の抗っていた物が全て崩れ去った。
『あっははは!!』
亜(フッ笑、堕ちた。)
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作者名:はるのすけ | 作成日時:2020年9月29日 18時