Night (ページ12)

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あなたは？ページ12

涼「才能、、ねぇ。」

そう言ってジリジリ距離を詰めてくる涼太さん。

怖くて後ずさりした。

顔があと数センチの所まできた。

真っ直ぐ見つめてくるその視線から目が話せなかった。

ち、近い

涼「2人が言うくらいなら、実際やらせてみればええんやない？」

隼「え、」

裕「あの仕事を？」

あの仕事？何それ。

涼「今から仕事をやって貰うんだけど、いいよね？」

『なん、のですか？』

涼「後で話すわ。まずは着替えて貰わないと。メンディーくん。服余ってるよね？」

メ「まあ、あるけど、」

涼「オレが案内する。ついてきて。」

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連れてこられたのは、沢山の服がならんでいる部屋。

全面鏡張り。さすがクラブだ。

涼「んーっと、よし。これ、来てみて」

そう言われて渡された服を着る。

こんなカッコイイ服を来たことがない。

今までずっと女の子らしい格好しかした事がない。

1度は格好いい服を着てみたかったが、

壱「それはちょっとAには似合わないんやない？ほら、こっちのホワっとした服の方がオレ好きやなぁ。」

と、いつも止められてた。

なんでいつも壱馬が頭の中に。

捨てられたのに。嫌われたのに。酷いことされたのに

まだ、やっぱり好きなんだ。諦められないんだ。

忘れられないんだ。愛されたいんだ。

そう思うと、まだ心がズキッとする。

涼「Aちゃんできたー？」

『あ、はい。』

そう言って試着室から出ると

涼太さんがじっと私を見ていた。

涼「フッ笑似合うやん。これは本当に見込みあるかもなぁ。」

涼「じゃあ次ここ座って。」

座らされたのは鏡の前。

髪の毛は少し乱れていて、この服には合わなかった。

涼「髪の毛、このままだとアレだから結ぶね。痛かったら言ってね。」

『あ、はい。』

そう言って慣れた手つきで私の髪を結んでくれた。

涼太さんは怖そうなオーラを出してるけど

実際は優しい人なのだろうか。

よく、わからない。

涼「よし。完成。1回メンバーの所戻ろっか」

『はい』

涼「戻りましたー。」

裕「おお！戻ったか、、って、え。A？」

隼「え、あった時と全然違う！！」