Night (ページ29)

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新しい出会いページ29

Aside

あの日から半年。

私はすっかりGENERATIONSとして夜の街のトップに君臨していた。

過去のことなんてほぼ思い出さない。

それくらい毎日が新鮮で、楽しい。

ちなみに夜の街で働いてる時以外は、GENERATIONSであることを隠している。

昼間はいつも通りラフな格好。

でも夜は打って変わってバッチバチにキメる。

このギャップは自分でもお気に入り。

朝9時ごろ、暇だったので散歩してると

とあるカフェが目に止まった。

あれ、こんなオシャレな店あったっけ？

そう思いながら中に入ってみると、オシャレなお菓子が沢山ならんでいた。

『うわぁ、おいしそう。』

久々にこんな女の子らしい声がでたかも。

？「何か気になるものでもありますか？」

『あっ！え、あ、すみません。』

あまりにショーケースに顔を近づけて見てたから怪しまれた。

？「迷いますよね笑こういうの見ると。」

そう言いながらショーケースの中をみる店員さん。

多分このお菓子を作ったのは彼なのだろう。

優しい目付きでお菓子をみている。

ふわっとした赤い髪に吸い込まれそうな綺麗な目。

袖から覗く白くも男らしい手。

多分コレは女の子のファン多いんだろうな。

GENERATIONSに入ったらめっちゃ私のファンとられるわ。

そう思ってしまった。

？「僕のオススメはこれです。」

彼が指を指したのはマカロンだった。

『あ、私今、それ食べようかなって。』

？「あはは笑同じこと考えてたんだね笑」

？「じゃあ、これ、購入されますか？」

『はい。あ、おいくらですか？』

？「合計で100万かなぁ、」

『え、たっか』

？「嘘だよ笑。冗談だって。5つで750円です。」

『はい。』

そうしてマカロンをかった。

そして店を出ようとした時、不意に手首を掴まれた。

『え、何。って、、あ。』

？「お客さん。財布忘れてるよ？」

『ありがとうございます。すみません！』

何度も頭を下げると、なぜか彼は笑いだした。

？「なんか面白いね笑。、、」

少し黙るとちょっと恥ずかしそうに私に言った

？「ねえ、名前、聞いてもいい？」

『Aっていいます。』

？「Aちゃんか、、この近くに住んでるの？」

『はい。いつも朝通るんです。』

？「そうなんだ。じゃあ、また会える？」

『もちろん！私ここのお店、気に入ったんで。』

？「よかった。」

『あ、あの、名前、、』

「あ、ごめん笑言い忘れてたね。」

「吉野北人って言います。よろしくね。Aちゃん。」