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壱馬side ページ27

久々に、連絡してみようかな。

半年以上連絡とってねぇし。


と思いながら電話もLINEも出ない。


今日は忙しいのかな?


そう思ってまた明日、明後日、

とかけ続けたが、一切既読もつかないし電話もでない。


インスタを見ても、去年のあの日から、一切投稿がない。


え、、どこいったんだよ。

何度も諦めずに連絡を取り続けたが、出る気配が一切ない。


え、どこ行ったん? 何してるん? 元気か?

なあ、またAの作った飯食いてぇよ。


なあ、A。

心の中で何度も愛しい名前を叫ぶ。





もしかして全部ブロックされてんのかな。

そりゃそうだよな。

オレがAに八つ当たりしたり、Aがいながら別の女に手を出して、最終的には殴って突き放した。

ようやく自分がしたことに気づいた。



頭の中でAの声が響く。


『壱馬っ!』『壱馬大好きだよ。』


『風邪ひいた?大丈夫?壱馬いつも頑張ってるもんね。ゆっくり休んでね。』

オレが体調崩した時、そう言いながら抱きしめて、俺の背中をずっと撫でてくれた事。

『見て!新しい料理作ってみた!』

オレの好きな料理をアレンジして作ってくれたこと。

『すごい!!ここの景色最高だね!連れてきてくれてありがとう。また来たいな。』

いつもオレとのデートを全力で楽しんでくれたこと。

『みて!髪切ったんだ!』

いつも自分磨きをして常に可愛くいてくれる所。

『いつもお疲れさま。』

疲れたときにそう言って、頭を撫でてくれたこと。



全部がフラッシュバックしていく。

ああ、オレこんなにもAのこと好きだったんだ。

こんなにも愛されてたんだ。

こんなにも俺の事純粋に見てくれてたんだ。

でも、もうそんなAはどこにもいない。

オレがちゃんとあの時向き合っていれば、

オレがAをもっと信じていれば

オレがAからの愛情にもっと気づけば。

あの時突き放さなかったら。


今でもオレのことを純粋に愛してくれてたのかな。



A、ごめんな。


そう思うと同時に涙が1粒こぼれた。


オレはふとある事に気がついた。

そーいやあの写真、捨てたっけ。

必死に探した結果、奥からでてきた。

幸せそうに笑うオレとA。

めっちゃ幸せやったなぁ。

ふと写真立てに違和感を感じた。

写真立ての中を取り外して中を見ると、紙が入っていた。

え、オレこんなん入れたっけ?

そう思いながら開いてみると、



そこにはAの切実な思いが書かれていた。

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作者名:はるのすけ | 作成日時:2020年9月29日 18時

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