私の居場所 ページ25
あれから数ヶ月。
私は女性ながらも他のメンバーに負けない程の人気と売上をほこるようになった。
スタッフ「Aさん、ご指名が入りました。」
スタッフ「Aさん、さっきの方がまたお酒を作っ て欲しいって言ってましたよ!」
どんどん、私に堕ちていく人が増えた。
1人、また1人と、毎晩堕ちていく。
その光景は、今までに感じたことの無い優越感を私に与えた。
「Aさーん!また来ちゃった。」
「今日彼氏と別れてさ、」
「Aちゃんまた可愛くなった?」
「またお酒作ってね。」「今度また指名しますね!」
女性、男性関係なく私を指名してくれる。
お金だけじゃなくて、プレゼントも沢山貰うようになった。
どんどん私やGENERATIONSの存在が日に日に大きくなっていった。
あぁ。なんて楽しいの。
毎晩色んな人に囲まれ、慕われ、
何一つ寂しい思いなんてしない。
どんどん自分の人気や収入が増えていく。
私があの時隼や裕太に助けて貰わなかったらどうなってたんだろ。
きっとあのまま底なしの穴に落ちていってたんだろうな。
亜「最近お客さん増えてんね。」
『うん。おかげさまで。』
亜「Aのお客さんが増えてる理由、わかる?」
『うん?』
亜「1人1人にちゃんと寄り添ってあげれるし、要望に必ず答えて、疲れも一切見せない。しかもアレだけ人気なのに絶対に調子に乗らずに謙虚でいる。だから、色んな人がトリコになっていくんだよ。」
『何か嬉しい笑。でも亜嵐も、GENERATIONSのリーダーとして私たちのこと支えてくれてるじゃん。』
亜「まあな、それが俺の使命だから。それに、ここが色んな人にとっての夢の場所であってほしい。って思ってる。」
めっちゃカッコイイこと言うな。この人。
やっぱり亜嵐にはかなわないかも。
亜「がんばれよ。」
そう言って頭を撫でてくれた。
頑張るよ。だって、
まだ、助けてくれた恩返し、できてない。
あの冷たい夜、裏切られて何もかも失って、独りぼっちで強がってたけど、どこかで助けを求めてた私を助けてくれた
隼や裕太。
初めてなのに、優しく服を貸してくれたメンディー。
いつも優しい言葉で勇気をくれる涼太。
お兄ちゃんのように私に接してくれる龍友。
いつも冷たいけどいざという時は絶対助けてくれる
玲於。
そして、家族のように私を迎え入れてくれた、
亜嵐。
私にとって、かけがえのない宝物。
GENERATIONSは、私の居場所であって、
私の全てだから。
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作者名:はるのすけ | 作成日時:2020年9月29日 18時