怪しい ページ8
『ねえ翔吾。前に私達って、あったことある？』
「え、、そうだっけ？」
『そ、そんなことないよね、やっぱり。』
「うん。どした？」
『い、いや？なんも』
そんなことあるわけないよね
『そうだ。お風呂入ってきなよ！』
「え、悪いよ。A先入りなよ」
『え、そんな気使わなくてもいいのに』
「いやいや笑 気使うやろ笑笑」
『じゃあ、先はいるね。』
「おん。」
翔吾side
オレはとにかくある物を探す。
ない。ない。
やっぱり捨てられちゃったかな、、
あ、あった。
写真立ての前に、そっと置かれたネックレス
ふとあの思い出を思い出し、
思わず涙がこぼれそうになった。
あかんあかん。こんな所で泣いたら
『しょう、、ご？』
「あ、A」
『何見てるの』
「え？あ、ああ、この写真気になって。」
『そっか。』
少し悲しそうな顔をしていた。
オレの隣に来て写真を眺める
『この犬、とっても可愛いでしょ？』
「うん。」
『ずーっと一緒に暮らしててさ、いっつも私の愚痴とか聞いてくれててさ、何かあったらいつもそばにいてくれたんだ。』
「優しいね。」
『うん。ホントに優しかった、、だから私も沢山恩返ししたくて、この犬の首輪についてるやつ、私のネックレスにも同じやつつけたり。神社に行ってお守り買ったり。色々思い出があったんだよね。』
「うん。」
『でも、急にいなくなっちゃってさ。私がちゃんと見てなくて。私の不注意で。死ぬ気で探したんだけど、見つけた時にはもう手遅れだった』
「えっ、」
『死ぬ程悔しかった。なんで助けてあげられなかったんだろうって、』
Aは大粒の涙を零して泣いていた。
「泣かんで。」
そう言ってこぼれ落ちた涙を指で拭って上げた
泣かんで。お願いやから。
泣いてる姿、もう見たくない
オレは、オレは
Aの笑ってる姿、もう一度見たい。
「その犬も、嬉しかったんじゃないかな？沢山愛されて。この写真。すごく笑ってる。」
『うんっ、、』
「今日、七夕やん？一つだけ願いが叶うなら、何を願う？」
『もう一度、もう一度だけでいいから、、、会いたい。会って、謝りたい。ごめんねって。』
「そっか。オレも願い事あるんだー。」
『なぁに？』
「教えん笑笑」
『はぁ？何それ笑笑教えてよ。』
「内緒。んじゃお風呂借ります！」
大丈夫やで。A。
その願い、もうすぐ叶うから。
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senachan(プロフ) - ゆんさん» 安心して下さい。(。-∀-)ちょっとですね、、面白い展開を考えておりますので、更新お待ちください。頑張ります！ (2020年4月22日 7時) (
レス) id: 1337adb843 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - しょご半年経ったら帰っちゃうの…？しょごロスが起きちゃう… (2020年4月20日 23時) (レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 最高です！ (2020年4月11日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - senachanさん» うわ、読んで下さってたんですね！本当に作者様の作品は面白くて！！！ (2020年4月11日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - このお話初めて読ませてもらったんですけど感動ですね…続きが楽しみです！ (2020年4月7日 7時) (レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるのすけ | 作成日時：2020年3月30日 21時
