翔吾の過去5 ページ18
「人間になれたとしてもAちゃんはお前のことしょごとはわからない。しかも、自分あなたに飼われてた犬です！！みたいな事を初対面の人間に言える？」
「初対面じゃない。」
「そういう問題じゃなくて、Aちゃんにとって人間の姿のしょごは初対面じゃん。だから、Aちゃんからしたら、初対面にも関わらずいきなりあなたに飼われてた犬ですって言ってきたヤバい奴。最悪の場合、警察行き。」
「じゃあ、どうすればいいんだよ、、」
「1度死んだ飼い犬が人間になって戻ってくるなんて童話の世界しか有り得ないことだもんね。だから、どんな形でもいい。Aちゃんに近づくんだよ。いきなり馴れ馴れしく話しかけたら良くないから、例えば、、」
そこからオレは北人に色々な事を教えて貰った。
「っていうこと。わかった？」
「うん。わかった！じゃあ、早く人間に、、」
「しょご。」
「ん？」
急に低くなった北人の声。
「覚悟はある？」
「あるよ！！Aに会えるならなんだってする。」
「現実はあまり上手くいかない。それを理解して。ここから人間の世界に戻った色んな動物たちが、後悔を残して死んでゆく姿を見てきた。オレは。あんな所に戻るんじゃなかった。とか。」
「っ、、、」
オレは言葉を詰まらせた。
「人間の世界に戻るなら、全てをかける必要がある。ホントにあの世界に戻っていいのか、よく考えて。オレはしょごに後悔して欲しくない」
「、、、、北人がオレを思って言ってくれてるのはわかる。でもオレは、Aに会いたい。俺の事わからなくたっていい。存在を忘れられていたとしてもいいんだ。Aが笑ってる姿をみたい。Aが誰かの為に頑張ってる姿をみたい。Aにありがとうって伝えられなくても、Aにどんな形でもええから、どん底のオレを救ってくれたアイツに、、恩返ししたい。それだけなんや。後悔なんてない。」
そう言うと、北人は切なそうな顔をした。
まだ狼の姿のオレの目の前にしゃがんでオレの目を見る。
オレの頭を撫でる北人の手は、なぜかとても冷たかった。
「いいなぁ、、、オレも、、、オレもっ、、、」
そう言いながら涙を流していた。
改めてオレの目を見つめる。
顔は笑ってるのに
なぜか悲しそうな、寂しそうな目をしていた。
「オレが名づけ親になる。今日からしょごの人間の名前は、岩谷翔吾。それでいい？」
「うん！」
とても嬉しかった。
今日から、人間になって、Aと、、
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senachan(プロフ) - ゆんさん» 安心して下さい。(。-∀-)ちょっとですね、、面白い展開を考えておりますので、更新お待ちください。頑張ります！ (2020年4月22日 7時) (
レス) id: 1337adb843 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - しょご半年経ったら帰っちゃうの…？しょごロスが起きちゃう… (2020年4月20日 23時) (レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 最高です！ (2020年4月11日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - senachanさん» うわ、読んで下さってたんですね！本当に作者様の作品は面白くて！！！ (2020年4月11日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - このお話初めて読ませてもらったんですけど感動ですね…続きが楽しみです！ (2020年4月7日 7時) (レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるのすけ | 作成日時：2020年3月30日 21時
