兄弟に愛され過ぎて困ってます (ページ33)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:4,433 hit

31 ページ33

A視点
私は茜の背中を押し、私はその辺をﾌﾞﾗﾌﾞﾗと歩き回っていた。
すると、端っこにいた子供が泣いていた。
よく見ると木の枝の上に乗っていた。

私は走って子供の元に向かい、木の枝が折れないよう、慎重に登り、子供を抱きかかえながら地面に降ろした。
A「大丈夫？」

「ありがとう。お姉ちゃん」

A「どういたしまして」

子供はｽﾀｽﾀと走っていった。
私はもっと真ん中の方に行こうとした瞬間、30代くらいのガタイのいいおじさんが集団で走ってきた。
私はその勢いでおじさんにぶつかり、その拍子に足場がなくなり崖に落ちていった。

その後、誰かが助けてくれたが顔は見えず私の意識は消えていった。

数時間後．．
目を覚ますと．．
A「あれ？痛くない？」

よく見ると、咲夜が私の下敷きになっていた。
A「咲夜！咲夜！」

咲夜「うーん．．」
咲夜が目を覚ました。
咲夜は私が無事だったのを確認したのか頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと撫でてくれた。
咲夜「無事で良かった」

A「私は大丈夫だけど、咲夜が．．」

咲夜「俺は大丈夫だ」

咲夜はガッツポーズをし、元気なのを見せていた。
A「良かった」

私は安心し体から崩れ落ちた。
咲夜「それよりどうやって戻る？」

A「ごめん、私のせいで」

咲夜「大丈夫だよ」

咲夜は私の顔に手を当てた。

しばらくして私達は上に登る手段を捜しに行くことにした。
捜しに行く際、咲夜が手を繋いでくれて少し安心した。