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咲夜視点
俺はAが来るのを噴水の前で待っていた。
なんだか俺の周りに女子達が集まってきている。
「えっ！チョーイケメンだよ」
「一人みたいだよ？話しかけてみる？」
「えー誰が行く？」
そう会話が聞こえてきたが俺は聞こえないﾌﾘをした。
向こうの道路にいる男子達がｻﾞﾜｻﾞﾜしている。
多分Aだろう。
俺の予想は当たり、Aが手を振りながらこっちに向かってきた。
「なんだ〜彼女いるじゃん。残念」
「てか彼女の方、美女すぎるでしょ」
さっきｻﾞﾜｻﾞﾜしていた女子達も、Aを見て去っていった。
A「おまたせ。遅くなってごめんね」
咲夜「大丈夫。じゃあ行こうか」
A「うん！」
Aは俺に笑顔を向けた。
A視点
今から咲夜とデート(?)です。
待ち合わせ場所の噴水の前に来たときには咲夜の周りに女子達が集まっていた。
私が咲夜の元に行くと咲夜は『大丈夫だよ』と優しい声をかけてくれた。
私達はカフェにやって来た。
今日は平日なのかお客さんは少なく、席はｶﾞﾗﾘと空いていた。
私達は隅っこの方の席にした。
私達はコーヒーを頼み、待ってる間、話をした。
A「そういや、さっき言ってた話ってなに？」
咲夜「あー」
咲夜は恥ずかしそうにしながら口を開いた。
咲夜「俺ともう一度やり直さないか？」
A「考えさせてくれる？」
咲夜「俺のこと嫌い？」
私はﾌﾞﾝﾌﾞﾝと首を振った。
A「高校で私達別れたでしょ？私、高校に入っても咲夜の事が忘れられなかった。それぐらい咲夜の事が好き」
咲夜「だけどどうして？」
A「私には新しい家族が出来てなんか心が混乱してお兄なのにお兄じゃないみたいな感じをするときがあって、その気持ちを知りたいから」
咲夜「分かった。でも俺は待ってるから」
A「ありがとう」
それから私達はコーヒーを飲み、咲夜が家まで送ってくれた。
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作者名：月影ユリ | 作成日時：2018年2月13日 19時
