権力 ページ46
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俺より一足早く出ていったホークスを追いかけるようにして、最上階と記された重い扉を開けた。
変にピリつく空間だな、と不審に思いながらも顔を覗き込ませようとすると
「＿＿＿＿＿＿動くな」
床に足を踏み入れた瞬間、首筋に冷たい感触がした。
それが日本刀だということに気づくのには、そう時間が掛からなかった。
「ここに『司令官』様がいらっしゃると知っての上でここに来たな。
貴様がこの騒動を巻き起こした張本人か。目的や動員人数、洗いざらい全て吐け」
鋭い声を発する者の顔を見ようと視線だけを動かそうとしたら、首に当てられた刀が食い込んできた。
「……ッ！！」
「少しでも不審な動きをしたら、このまま貴様の首を掻き切ってやる。」
「はいはい、そこまで。
あまり俺のツレにちょっかいかけないでよねぇ」
救世主のように現れたホークスは、赤い羽を飛ばして俺の首に当てられた刀を払い、俺の肩に腕を回した。
「ホークス殿、ですがここは……！」
「俺たちは『司令官』に会いにここに来たんだ。今は一刻を争う緊急時だ。
全てモノが片付いたら説明してあげるから。ね？」
自由になった身で後ろを振り返ると、声の主は仮面をつけた男で、俺と同じ『
さっきの殺意からして、ホークスがいなければ本気で俺のことを殺そうとでもしていたのだろう。
「…………承知いたしました。すぐに警備の者に連絡します」
先程の少年と同じように、コイツもホークスの指示一つで大人しくなるのか。
「さ、早く行くよ。Aを助けに行くんだろう？」
こんなヘラ鳥も、もしかしたら俺が知らないだけで本当はヤバい奴なのか……？？
..
窓のない最上階の廊下を歩いていると、ついに目的の部屋の前に辿り着いた。
扉の前にいる 仮面をつけた警備の者が俺たちを見るや否や、構えていた銃や武器を下ろして、そのまま部屋の中へ案内してくれた。
赤いカーペットが敷かれた、無駄に広い部屋。
その部屋の奥に、眼鏡をかけた男が一人、机に肘をついて口を開いた。
「……組織の全ては、
君はどう思うかね、ホークスくん」
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瑞樹(プロフ) - この作品大好きです！ 更新を楽しみにしています！ (2022年12月8日 20時) (
レス) @page39 id: 92b8932be0 (このIDを非表示/違反報告)
フユフユ - これ最後夢主ちゃんとかも幸せになって欲しい (2022年6月26日 21時) (レス) @page29 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
むらかみ。(プロフ) - 新作待ってました！前作楽しませて読ませていただきました！！突然で申し訳ないですが、イメ画描かせてもらってもよろしいでしょうか？少し遅くなってしまうかもですが…(失礼)更新頑張ってください！！応援してます！！！！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page6 id: 49021efb12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» ありがとうございます！！！頑張って更新進めていきま〜す！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 3af9d9c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 新作ですね！前作では完結おめでとうございます！(遅い)更新待っております！ (2021年12月12日 18時) (レス) @page15 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年12月8日 19時
