泥棒の始まり ページ40
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言い慣れない名前を口にした途端、またAの顔が曇った。
さっきから不審なことばかりするんだ。さすがに疑い深くなるよな。
「………どうして、彼の名前を」
「この前、ここの施設で無くしたペンを、赤い羽が特徴の男に拾ってもらったんだ。」
大きな目をさらに大きく見開く彼女に、俺は淡々と嘘を並べていった。
さすがにここまでくると、良心が痛む。
「そろそろ次の任務があるんだが、その前に……なんつーの、礼を言いたい……とか、」
ガラでもない言葉に、さらにAの顔が曇る。
しかし、一瞬、
「……そうですか。なら、急ぎましょう。
貴方はまだ『
変に疑って悪かったわ、と付け足した彼女は、俺を気にかけることもなく早足で歩き出す。
俺は慌てて その揺れる長い黒髪を追いかけた。
ついた先は、『083946826517』と書かれたネームプレートがぶら下がる扉。
これが何の意味を表す数字なのか分からないが、おそらく、敵にこの施設が占領された時、この部屋が何の目的で使われているかがバレないようにするためなのだろう。
「……何してんだよ、それ」
カードキーと指紋認証で扉を開けたAは、無数のパソコンのうち一つの前に立ち、椅子も座らずに作業を始めた。
「目標であるホークスの居場所です。
今の彼の行動は全て『公安』が決めているので、言ってしまえば その『公安』の情報を抜き出せばいい話です」
「抜き出せって、別にそこまでしなくても＿＿＿＿＿」
「お礼が、言いたいんですよね」
遮るようにして、Aが口を開いた。
「………お礼は、言えるうちに言っておいた方がいいですよ。
全てが終わって、後悔してしまう、その前に……」
感情のない機械として育てられた『
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瑞樹(プロフ) - この作品大好きです！ 更新を楽しみにしています！ (2022年12月8日 20時) (
レス) @page39 id: 92b8932be0 (このIDを非表示/違反報告)
フユフユ - これ最後夢主ちゃんとかも幸せになって欲しい (2022年6月26日 21時) (レス) @page29 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
むらかみ。(プロフ) - 新作待ってました！前作楽しませて読ませていただきました！！突然で申し訳ないですが、イメ画描かせてもらってもよろしいでしょうか？少し遅くなってしまうかもですが…(失礼)更新頑張ってください！！応援してます！！！！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page6 id: 49021efb12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» ありがとうございます！！！頑張って更新進めていきま〜す！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 3af9d9c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 新作ですね！前作では完結おめでとうございます！(遅い)更新待っております！ (2021年12月12日 18時) (レス) @page15 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年12月8日 19時
