いらない ページ5
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Aside
「早瀬さん、また明日〜」
「今度予定空いたらカフェ一緒に行こうね！」
「" ありがとう！それじゃあ、バイバイ "」
黒いマーカーペンのキャップをしめ、通学鞄にスケッチブックをしまう。
校門をくぐったところで、私は足を進めながらインカムを耳に装着し、学校で使うスマートフォンを
周りを見渡し、誰も人がいないのを確認していつもの路地裏に移動した。
『……こちら25100、定位置に着きました』
インカムに指先を触れながら、静かに呟く。
『" 了解。14966、対応します "』
いつもの声が、今までと全く同じ声のトーンでその言葉を並べる。
目を閉じた瞬間身体が浮遊感に包まれるが、それは本当に一瞬のこと。
目を開けば、またいつものように玄関の前に立っていた。
見た目はパッと見 普通の家。ただ、それは万が一人が来た時の為。
私たちの『アジト』は
鉄でできた重い扉を開けると、電気のつく明るい廊下からは想像つかないほど真っ暗で大きな部屋が広がる。
剥き出しの鉄筋で造られた階段を降り、私は『司令官』の元へ歩いた。
「25100、帰還しました」
世の言う「敬礼」のポーズを取り、私は『司令官』の言葉を待った。
「…東京都第弐区で男3人が逃走。詳細はインカムに流す」
『司令官』はパソコンから目を離さずに、低い声で言葉を紡いだ。
「了解致しました。」
パソコンのキーボードの音が無数に聞こえる部屋には、十数人の『非人間』が存在する。
でも、「おかえり」という言葉を発する人は誰一人としていない。
思いやりなんて必要ない。
私はそんな『世界』で、今日も生きている。
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瑞樹(プロフ) - この作品大好きです！ 更新を楽しみにしています！ (2022年12月8日 20時) (
レス) @page39 id: 92b8932be0 (このIDを非表示/違反報告)
フユフユ - これ最後夢主ちゃんとかも幸せになって欲しい (2022年6月26日 21時) (レス) @page29 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
むらかみ。(プロフ) - 新作待ってました！前作楽しませて読ませていただきました！！突然で申し訳ないですが、イメ画描かせてもらってもよろしいでしょうか？少し遅くなってしまうかもですが…(失礼)更新頑張ってください！！応援してます！！！！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page6 id: 49021efb12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» ありがとうございます！！！頑張って更新進めていきま〜す！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 3af9d9c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 新作ですね！前作では完結おめでとうございます！(遅い)更新待っております！ (2021年12月12日 18時) (レス) @page15 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年12月8日 19時
