母 ページ8
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あまりの驚きに、鼻を覆うことすら忘れていた。
目の前には、錆びた刃物を振り上げた幼い
大きな目に涙を溜めながら、「ごめんなさい」と言っているのが聞こえた。
「〜っ！！」
咄嗟の判断で、『氷結』を出して 刃物を持つ子供の手を凍り付けにした。
それは一瞬の出来事で、意識的に行ったというより、ほぼ反射で行ったようなものだった。
「…ひっ！あ、あ…ぁ……」
ゆっくりと立ち上がると、自分よりも低い位置にある頭が震えた。
ふっ と足の力が抜けたようで、手は私の『氷』に縛られたまま座り込んでしまった。
戦意喪失、か……
「…ごめん。驚かせちゃったね」
『右』で氷を溶かし、私はしゃがんでその子供と目線を合わせた。
ぼさぼさの、手入れもされずに伸びきった髪の毛。子供の身体についた血飛沫。錆びた刃物。
強い異臭を放つ部屋の奥には、恐らく死んでいるであろう子供が、2人。
そしてその部屋の地面の真ん中には、重そうな鉄の扉があった。
「……何があったか、話せるかな？」
ハンカチを取り出し、子供の頬についている血飛沫を、優しく擦り落とす。
「大丈夫。私たちは『ヒーロー』
あなたを助ける為に、ここに来たの」
暫くすると、彼女は一滴、一滴と 大きな目に溜まっていた涙をこぼした。
開放されたその手は、私に伸ばされ
彼女は私に抱きついて、声を上げて泣いた。
「……よく、ここまで頑張ってきたね。
あなただけでも、生きていてくれてよかった」
眉間に深い皺を作って小さい唇を振るわせて泣いている子供。
私は、幼い頃お母さんに撫でられたことを思い出しながら、子供を優しく抱きしめて頭を撫でた。
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ゆきや(プロフ) - さくらんぼさん» 夢主ちゃんを、どうしても「生徒」として見てしまう相澤先生が見たかった。うん。 (2021年10月23日 9時) (
レス) id: 975810fdc8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 相澤先生との絡みが好きなんだが。はぁ〜好きです。 (2021年10月22日 23時) (レス) @page46 id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» いつもコメントありがとうございます！！うん、頑張る。頑張りまするぜ (2021年10月20日 22時) (レス) id: 975810fdc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 猫毬かなめさん» わぁぁ！！コメントありがとうございます！！！そんなに喜んでもらえるなんて……照れますな(*´꒳`*)まだまだ頑張りますので、最後まで宜しくお願いします！！！ (2021年10月20日 22時) (レス) id: 975810fdc8 (このIDを非表示/違反報告)
あの - ゆきやさん(；ω；｀*)このお話後ちょっとで終わるんですか( ｡ﾟДﾟ｡)終わらせないでぇぇぇ(。>д<)(訳:終わって欲しいけど終わって欲しくない)頑張って下さいぃぃぃ (2021年10月20日 18時) (レス) @page42 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年9月24日 22時
