面影 ページ38
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「あれ、緑谷は……」
振り返った瞬間、目を疑った。
「いやぁ、うちの子がすみませんね」
緑谷にすがる小さな女の子。
その前には、見たことのある顔をした男がいた。
" この写真の男に似た人を見ても、変に刺激はするな。マスクが死穢八斎會に所属する者の特徴だ "
事務所を出る前、サーに言われた言葉が脳裏をよぎる。
間違いない。こいつ、写真の奴だ
「……っ！！えっと、あの」
緑谷が大きく目を見開かれる。
彼も、気づいてしまったのだろう。
「…なぜ、包帯が巻かれているんですか」
「怪我が多いんですよ。遊び盛りで」
「遊びでできるようなものではないですよね」
緑谷の予想は、恐らく正解だと思う。
この子は人為的に作られた傷を包帯で隠されているんだ。
私も、あの頃から父親に…
無意識のうちに、今は傷一つついていない腕を押さえてしまった。
「えっと。エリちゃんって、言うんですか？
娘さん、可愛いですね」
話を逸らすようにして、緑谷に抱えられる女の子の手を握る。
真っ白で、小さくて、冷たい手だった。
「将来はきっと魅力的な子になりますよ」
「えぇ、ありがとうございます。
私も 壊理の将来が楽しみです」
作られた笑顔に、作った笑顔を返してやった。
遊び盛りで怪我をしたと言っておきながら、今のことを心配することもなく先のことしか考えていない。
やっぱり。こいつ、エリちゃんのとこをただの人形のようにしか見ていないんだ。
「ほら、壊理。そろそろ行くぞ」
涙を目に溜めて震えながら、緑谷のヒーロースーツを握っていたエリちゃんだったが
突然、その手をほどいて走り去ってしまった。
「え、えり…ちゃん？」
ぺたぺたと素足がアスファルトの上を歩く音が、路地裏に消えていく。
掴もうとしたその細い腕を掴もうとした手は、行き場を失って空を切った。
女の子一人救うことのできない自分の無力さに、頭がカッと熱くなった。
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ゆきや(プロフ) - さくらんぼさん» 夢主ちゃんを、どうしても「生徒」として見てしまう相澤先生が見たかった。うん。 (2021年10月23日 9時) (
レス) id: 975810fdc8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 相澤先生との絡みが好きなんだが。はぁ〜好きです。 (2021年10月22日 23時) (レス) @page46 id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» いつもコメントありがとうございます！！うん、頑張る。頑張りまするぜ (2021年10月20日 22時) (レス) id: 975810fdc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 猫毬かなめさん» わぁぁ！！コメントありがとうございます！！！そんなに喜んでもらえるなんて……照れますな(*´꒳`*)まだまだ頑張りますので、最後まで宜しくお願いします！！！ (2021年10月20日 22時) (レス) id: 975810fdc8 (このIDを非表示/違反報告)
あの - ゆきやさん(；ω；｀*)このお話後ちょっとで終わるんですか( ｡ﾟДﾟ｡)終わらせないでぇぇぇ(。>д<)(訳:終わって欲しいけど終わって欲しくない)頑張って下さいぃぃぃ (2021年10月20日 18時) (レス) @page42 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年9月24日 22時
