被害者 ページ9
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「はーい、じゃあ終わりまーす」
「きりーつ！」
帰りのホームルームが終わり、学級委員が号令を掛けた
「気をつけー、れいっ！」
「「「「ありがとうございましたー」」」」
やっと帰れるー、なんて呑気に言いながら鞄を持ってダッシュするクラスのやつら
そんな中、教卓の前にいる担任に名前を呼ばれた
「轟。ちょっと話したいことあるから、後で会議室な」
意味ありげに言う先生に、頭の中に疑問しか浮かばなかった。
けれど、実際に会議室に行ってみると、なんとなく察しはついた。
「……単刀直入に言うが、轟。
お前、嫌なことはされてないか？」
そう言った担任の後ろには、昼に私を呼び出した女子の集団。
目が合うと、そいつらは先生に聞こえないようにして笑った。
「…されてないですけど」
「そうか。……こいつら、お前に殴られたらしいんだが、本当か？」
「違います。そんなことをやっても、私にメリットはないので」
さっきまで怯えていた自分は何処へ行ったのか。
スラスラと正論が口から出ていく。
「……そうか。もう帰っていいぞ」
がっかりした様子の先生に一礼し、会議室を出た。
私が部屋を出た瞬間、廊下にいながらもあいつらの声が聞こえた。
しばらく聞いていこうと思ったが、「轟さんは嘘をついています」「私たちは被害者なんです」など、馬鹿みたいな事を言っていたので、
嫌になってそのまま帰ることにした。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「おい。学校で何があったんだ」
玄関の扉を開けたら、目の前に父がいた。
「さっき電話があったのだが、貴様が学校で生徒に暴力を振るったみたいだな」
今日は運が悪いなと思った。よりによってこんな時が起きる日に、自宅に父がいるなんて。
加害者が被害者面して、私に罪を被せる。
ただ単に私を貶めたいだけなんだろうな。あいつらは。
「……私がするかと思いますか？」
「可能性はゼロではないだろう」
「していない。私から言えるのはそれだけです」
やっぱり信じてくれない。
突っ立ったままの父の横を、無言で通り過ぎた。
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名無しさん(プロフ) - ゆきやさん» ありがとうございます！頑張って下さい！ (2021年9月11日 9時) (
レス) id: 973d1bdfc4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - さくらんぼさん» うぇぇえええい↑↑↑この先からの展開がメインなので、新章でもよろしくだせ〜！！！ (2021年9月11日 9時) (レス) id: 4e91871b88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 名無しさんさん» あぁごめんなさい！新章はもう少ししたら上げる（準備中）なので、少々お待ち下さい。ごめんなさい！！！！早く準備終わらせてきます！！！！ (2021年9月11日 9時) (レス) id: 4e91871b88 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 突然すいません！うらつく初めて歯が浅いのでわからないことが多くこの作品のパスワードがわからないのですがお聞きしてもいいですか？お願いします！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: 973d1bdfc4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆきやよ、君の作品は世界二に俺は大好きだよ。世界一はもちろんゆきやだぁ！！(例の茶番です)題名の伏線(？)大好きっす！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年8月19日 17時
