隙間 ページ3
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「……ぁ………聞こえてる？A！」
声が聞こえ、ハッとする
目の前で振られる白い手に驚き、横を見る
「……冬美姉さん」
「何度も呼んだよ？どうしたの、考え事？」
ううん、大丈夫 と返すと、そっか、と返事が来た
「ごめんね、急いで帰ってきたつもりだったけど、遅くなっちゃったみたい。
ご飯作ってくれてありがとうね」
エコバッグから取り出した食材を冷蔵庫に詰めながら口角を上げる姉さんに、私もつられて笑顔になる
「平気だよ。何せ、これは私がしなきゃいけないことなんだから」
「それは私も一緒よ。……あ、焦凍帰ってきた」
扉がカラカラ音を立てて、ピシャリと閉まったのと同時に、焦凍の声が聞こえた
「あ、姉さん。私ちょっと用があるから、少しだけ台所お願いしてもいい？」
「いいよ〜、いってらっしゃーい」
エプロンを脱ぎ軽く畳み、椅子の背もたれに掛ける
急いで通学鞄を漁り、焦凍の部屋の前に立つ
何回か深呼吸を繰り返し、震える手でノックをする
「…焦凍、ちょっといい？渡したいものがあるんだけど」
返事がないので聞こえているのかどうか不安だったが、数秒後に襖が開いた
「…なんだ」
「あ、あの……これ。手紙、預かってきた」
呆れた顔でため息をついた焦凍は、開けた襖を半分まで閉めた
「いらねぇ、そんなもの」
「で、でも…あの。この子、頑張って書いてくれたみたいだから」
隙間から覗く鋭い視線に、緊張感が増す
暫く目が合った後、またため息をついた彼は、私の手にある手紙を取った
「……もう受け取らないって言っておけ。
お前も、こんなの断っとけよ」
襖が閉められ、行き場を失った手は空を切った
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名無しさん(プロフ) - ゆきやさん» ありがとうございます！頑張って下さい！ (2021年9月11日 9時) (
レス) id: 973d1bdfc4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - さくらんぼさん» うぇぇえええい↑↑↑この先からの展開がメインなので、新章でもよろしくだせ〜！！！ (2021年9月11日 9時) (レス) id: 4e91871b88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 名無しさんさん» あぁごめんなさい！新章はもう少ししたら上げる（準備中）なので、少々お待ち下さい。ごめんなさい！！！！早く準備終わらせてきます！！！！ (2021年9月11日 9時) (レス) id: 4e91871b88 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 突然すいません！うらつく初めて歯が浅いのでわからないことが多くこの作品のパスワードがわからないのですがお聞きしてもいいですか？お願いします！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: 973d1bdfc4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆきやよ、君の作品は世界二に俺は大好きだよ。世界一はもちろんゆきやだぁ！！(例の茶番です)題名の伏線(？)大好きっす！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年8月19日 17時
