ライバル ページ42
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Aside
「やった……やった!!」
「優勝だ!!全国大会で私たち優勝したんだ!!!」
「う゛わぁああん!Aせんぱぁい」
試合最後のホイッスルが鳴った瞬間、ベンチにいた後輩たちに後ろから勢いよく抱きつかれた。
『わっ、めっちゃ顔ぐしゃぐしゃだよ!?』
「だってぇ……うぅ〜……」
「この子、23点目からもう泣いてたよ」
『涙脆いにも程があるでしょ、全く……』
嬉しさで顔を涙やら鼻水やらでぐしゃぐしゃになっている後輩の頭を撫でて抱きしめる。
『途中カッコ悪いところ見せちゃってごめんね。
こんな私だけど、ここまでついてきてくれてありがとう』
「そんなこと、ないです゛!先輩は、いつも私の目標で…!」
あぁダメだ。頑張って堪えようとしても、この雰囲気のせいで泣きそうになっちゃう。
みんなの前だし、まだ我慢しなくては。
「Aちゃん」
名前を呼ばれて振り返る。
『……瀬戸さん』
「本当に強くなったね。まさか負けるとは思わなかったよ」
平気そうな顔をしていたけれど、声が震えていた。
私は彼女の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。
『………ありがとうございます。あなたのおかげです』
「本当だよ。あーあ、こんなことになると分かっていたら、Aちゃんの練習に付き合わなかったのになぁ」
瀬戸さんが、私の肩に顔をうずめた。
「………あんたを敵にしたら厄介だって、もっと早く気づいていればよかった」
『これからは同じチームとして戦えるからいいじゃないですか。
U20のアジア大会まであと数ヶ月ですし、また一緒に練習しましょ?』
整列するぞー、と後ろから声が聞こえてきたところで、瀬戸さんは顔を合わせないまま踵を返した。
「気が向いたらね」
『えっ!?それは困ります!』
「ウソウソ、冗談だよ」
最後に振り返った彼女の目は、涙のせいで少し腫れていた。
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ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました!喜んでいただけてとても嬉しいです!!ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください!!この作品ではお疲れ様でした!(´;ω;`)ウッ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます!ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、!!同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです!やっぱりハイキュー最高ですね! (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません!ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです!! (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきや | 作成日時:2023年11月11日 15時