スタート地点未到達 ページ39
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第一セットと第三セットを白鳥沢が制し、続く第四セット。
「そういや、2番の相手セッター上手くね？」
頬杖をついて前のめりになって観戦する瀬見さんが口を開いた。
「あの人ユースですよ」
「えっ！？マジか！」
「Aがユース合宿で同じだったと言っていました」
「全国レベル怖ぇ〜」
「その "全国" に俺たちも行ってましたけどね」
まるで他人事のように呟く瀬見さんに、俺は思わずツッコミを入れた。
「瀬戸、ナイッサー1本！」
相手チームのセッターが、フローターサーブでボールを投げ入れた。
『………ッ！ごめん短い！』
ネットインで真下に落ちてくるのを咄嗟にAが右手で上げ、隣にいた選手が相手コートに戻した。
「チャンスボール！」
リベロが上げたボールで、ユースのセッターがトスを上げる。
相手エースが飛び上がって打った力強いスパイクを、素早く反応したAが1枚ブロックで叩き落とした。
「よっしゃあああ！！！」
「うぇーい！Aナイスー！！」
彼女が点を取るたびに、俺たちはハイタッチをしたりして喜びあった。
完全に我が子を応援する保護者のようだ。
このセットで勝てば、白鳥沢の優勝が決まる。
逆に言えば、相手チームはここで落としたら負ける。
お互い一歩も譲らない、熾烈な戦いが繰り広げられた。
しかし、順調に試合が進んでいたと思われる中、突然その時が来た。
「やった！またAのブロック成功！」
「よっしゃ………あ？」
点を取ったはずのAが喜んでいないのを見て不審に思い、審判を見ると
「タッチネット！？」
「ここでミスは痛手だな」
「Aにしちゃ珍しい気がするが……」
コート内でチームメイトに謝罪をしているAの姿を見て、俺は眉間に皺を寄せた。
試合が再開し、飛んできたボールを近くにいた彼女がディグをした。
ボールが上がったはいいものの、ミスをする前よりも動きが固くなっているようにも見える。
気のせいだと思って様子を見ることにした。
しかし、ついに決定的なミスが露わになった。
「Aナイッサー！」
サーブ権が白鳥沢に周り、彼女は得意としたジャンプサーブをしたのだが
「うわっ、惜しい！」
ネットの真ん中に引っ掛かり、向こう側のコートへ越えることなくボールが落ちた。
「白布さん、これもしかして……」
隣に座っていた五色が、俺に耳打ちをする。
「あぁ。多分
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ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました！喜んでいただけてとても嬉しいです！！ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (
レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください！！この作品ではお疲れ様でした！(´；ω；｀)ｳｯ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます！ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、！！同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです！やっぱりハイキュー最高ですね！ (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません！ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです！！ (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2023年11月11日 15時
